コムネットは、サイン業界に特化した業務システム「SignJOBZ」の第2回ユーザー会を神戸本社で昨年12月に開催した。当日は全国から40名が集まった。
定刻、開発部の内匠強志部長が登壇。「当社の事業は、レーザー加工機に代表されるハードウエアの販売、加工の請け負いや材料販売などモノ作りのサポート、ソフトウエア開発の3つで構成している。そのなかで、ソフトウエアの開発は、業界にカッティングプロッターが登場した時分から展開。1990年当時、プロッターの制御ソフトとしてベクトルレイアウト、切り職人の提供を開始したのが皮切りだ。04年からは、看板業の基幹システムを手がけ始め、その集大成として15年にSignJOBZが誕生した。29年間、業界に向けてソフトウエアを開発し続けてきたことこそが、当社最大の強みだと考えている」。
続けて、ミャンマーのソフトウエア開発拠点について説明。言語の違いによるリスクを減らすため、開発手法は一般的なウォーターフォール型ではなく、短い開発期間で柔軟に修正可能なアジャイル型を採用しているという。
SignJOBZの開発にあたっては、ユーザーの要望を取り入れ、ブラッシュアップを重ねてきた。現在も300件以上の追加機能が候補に挙がっており、毎月協議を続けている。次回の最新バージョンは今年2月頃に提供開始の予定で、計61項目の機能をリリースする。ユーザーサポートの取り組みでは、YouTubeにチャンネルを開設し、使い方について基本から応用までの11動画を配信。データのバックアップ機能としては、今春にもクラウドで保管するオプションサービスを提供する。Facebookにはユーザーグループを設け、最新情報の提供に努めていくとした。