厚み9㎜以下の超薄型両面ディスプレイを共同開発。電車やバスの中吊り広告へ、JOLED

有機EL製品を開発・製造・販売するJOLEDは7日、ガラス製造専門企業・AGCが開発した薄型デジタルサイネージ「infoverre Paper like Screenシリーズ」に、同社の印刷方式有機ELディスプレイが採用されたと発表した。

AGSが開発した同サイネージは、有機ELディスプレイを使用することで、厚み9㎜以下の超薄型を実現した両面ディスプレイ。これまでデジタルサイネージの設置が難しかった電車やバスの中吊り広告、電車の戸袋といった場所への提出ができるようになった。

JOLEDが開発した「印刷方式」の有機ELは、材料を印刷技術によって塗布・形成する製造方法を用いるため、生産工程がシンプルで多様な画面サイズに対応可能。軽量かつ高コントラスト、広い視野角、高速応答性などさまざまな特徴を持つ。同社は2017年に世界ではじめて印刷方式の有機ELを製品化。昨年11月には、石川県・能美事業所に工場を新設し、量産ラインも確立させた。これらの実績がAGCの目に留まり、今回の連携へとつながったという。

JOLEDとAGCは、さらなる用途開発を進め、今年11月より製造販売を開始する予定だ。今後も有機ELディスプレイの特長をいかしたガラスサイネージの開発を進めるという。

Print Friendly, PDF & Email

関連記事

  1. 日本初上陸となる全自動スクリーン印刷機を紹介するWebセミナーを開催、理想科学工業

  2. 歌舞伎町三経ビル32の壁面媒体をLEDビジョンにリプレイス、LM TOKYO

  3. 地球温暖化防止に向けて一部直営120店舗の看板をライトダウンへ、ワタミ

  4. 高精細スキャナーをショールームに設置。IJPと組み合わせたサービスを開始、リンテックサインシステムと…

  5. 2016年度の総店舗数は21万超

  6. ともに新インクを加えた64インチ対応の 昇華転写・水性顔料機を新発売。屋内需要に向けて販売を強化 エ…

  7. 横浜市 ネオンサインによる屋外広告物の写真展を実施。展示用に曲げた成果物も

  8. 【発表会全容】次世代プリントヘッドとホワイトインク搭載の第4世代機「HP Latex 700/800…

  9. 災害時の緊急避難場所を示す巨大な壁面アートが登場、東京都渋谷区

人気記事 PICK UP!

PAGE TOP