電通は2月22日、「2017年 日本の広告費」を発表。これによると、総広告費は前年比101.6%の6兆3,907億円と、6年連続でプラス成長となった。
特に、インターネット広告費は前年比115.2%の1兆5,094億円と、4年連続での二桁成長を遂げ、総広告費のプラス成長を牽引した。
屋外広告は、前年比100.4%の3,208億円と微増。長期・短期媒体ともに堅調に推移する一方、スタジアム看板がスポーツ観客動員数増によって媒体費の増加や新規広告主を獲得した。
交通広告は、前年比100.0%の2,002億円と横ばい。中吊りや駅貼りといった紙媒体が前年に続き落ち込む中、関東圏以外でのデジタルサイネージの設置が大幅に進み、売上げを伸ばした。
業種別にみると、増加したのは「不動産・住宅設備」(前年比108.9%、一般住宅)、「エネルギー・素材・機械」(同108.0%、ガス自由化関連)、「情報・通信」(同101.7%、ウェブコンテンツ、スマートフォン)、「家庭用品」(同101.6%、殺虫剤、機能性マットレス)、「自動車・関連品」(同101.5%、2BOX、軽自動車、SUV)、「飲料・嗜好品」(同100.8%、乳酸菌飲料、ミネラルウォーター、美容・栄養ドリンク)の6業種。減少したのは「家電・AV 機器」(同88.6%)、「精密機器・事務用品」(同88.8%)など15業種だった。