アジア初導入となるUVIJP Durst P5をオープンハウスで公開、NSK

日本製図器工業(NSK)は3日から5日までの3日間、オープンハウスを東京・新木場のミケランジェロ 東京支店で開催した。期間中は関東圏を中心に100名近い見学者が訪れた。

オープンハウスでは、アジア全域で初導入となるDurst社の最新UVインクジェットプリンター「Durst P5 350」を初公開。団体で見学に訪れた会社も見られ、紙製什器を使ったディスプレイの展示やファブリックサインの製作デモンストレーションを行った。出力やカッティングの様子をスマートフォンで撮影したり、NSKの担当者にワークフローなどカタログスペックに留まらない生産性について質問する見学者で賑わった。

今回導入されたDurst P5 350は、ロール・ボード両方に対応した最大印刷幅3.5mを持つハイブリッド型 UVIJP。P5シリーズ用に開発された柔軟性と速乾性を両立した専用の新インクを搭載し、ロールの2本差しや最大6列の複数ボード同時印刷が可能なマルチトラック機能など、生産性と汎用性を両立させた機能を実装している。また、折りたたみ式のロールテーブルやデータ入稿からプリプレスまで自動化するワークフローシステムなど、省人化に配慮した機能を備える。

今回、ミケランジェロでは、新たな商材拡大とディスプレイへの参入を目的にDurst P5 350を導入。髙橋美穂副社長は、「ボードとロールを両立できるインク性能が導入の決め手。これまで、紙製什器だけで1日300㎡ほど出力している。これから、テンションファブリックや100%リサイクル可能な紙製什器など、SDGsを意識した商材の取り扱いも視野に入れ、マルチカッティングマシンや自動ミシンなど、トータルでワークフローを導入した」と導入意図を語った。

昨年5月にドイツ・ミュンヘンで開催されたFESPA2019にて初公開された「Durst P5 350」

P5と合わせて導入したマルチカッティングマシン「Kongsberg C」

ファブリックサインのミシン縫いを高速で行う産業用ソーイングミシン「Cronos Sewing System」

P5 350 基本スペック

  • ドロップサイズ:7 pl
  • カラーチャンネル:CMYK
  • ロールプリント幅:347 cm
  • ボード印刷幅:350 cm
  • ロールテーブル:140 cmまで(折り畳み可能)
  • ソフトウェア:Durst Workflow Print and Durst Analytics
  • LED硬化式
  • シングルロール:搭載
  • スマートマルチトラックボード印刷モード(2枚):搭載
  • 両面ボード印刷オプション:搭載
  • 両面ロール印刷オプション(シングルロール用):搭載

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