フクダサインボードは26日、屋外看板の防水性を高めることを目的に、イトーキが保有する特許技術「吊下装置及び負荷付ハンガー」のライセンス契約を取得した。
この技術をもとに、LED搭載の屋外向け「オンフックサインシステム」を開発する予定だ。LED切り文字の背面に、電力を受け取るフック端子を備え、背面レールから電力を供給する仕組みで、面倒な配線が不要となっている。
これまでも屋内向けのみを製造・販売してきたが、「吊下装置及び負荷付ハンガー」の非接触給電の技術を導入することで、埃や雨などが心配される屋外環境下での給電も実現する。
特許技術「吊下装置及び負荷付ハンガー」は、空間を通して電気的に接触させずに電力を送る非接触給電の技術。給電側のバー(ハンガーポール)の内部の給電線に電流を流すと、磁束の変化によりハンガーのフックに内蔵したコイルに誘導電流が生じ、ハンガポールから非接触でハンガーへと給電を可能としている。
なお、イトーキでは2015年7月から、〝知的財産の活用〟を目的に、特許を取得していながらも有効に活用できていない技術の外部への開放を進めている。