NTTドコモと電通は1月16日、デジタルサイネージによる屋外・交通広告媒体を総称する「デジタルOOH(DOOH)広告」の新会社・株式会社 LIVE BOARD(ライブボード)の設立について合意したことを明らかにした。設立は2019年2月を予定している。
新会社では、DOOH広告の配信プラットフォームの運営をはじめ、広告媒体の開発、広告枠の販売事業などを展開する。携帯電話や各種サービスのマーケティングデータを保有するドコモと、日本有数の広告会社である電通が、それぞれのノウハウと資産を活用することで、屋外・交通広告(OOH)視聴データの整備や広告取引の自動化を目指すとしている。
これにより、現在のOOH広告が抱える効果検証といった課題解決のほか、スマートフォンとの連動など新たなDOOH事業の普及・拡大を図る。
具体的な事業内容として、複数の広告主がDOOH媒体を横断して購入できるプラットフォームをオンライン上に構築し、DOOH市場で日本初のインプレッションに基づく広告枠の販売を実施するという。インプレッションとはデジタル広告の表示回数を指す。
また、ドコモが保有する携帯電話ネットワークの運用データを基にした人口統計「モバイル空間統計」を利用し、曜日や時間帯ごとに広告設置場所の周辺に滞在している性別・年代などの人数を可視化。クライアントのターゲットに応じた最適な広告枠の提案も実現する。
このほか、DOOHと通行者のスマートフォンを連動させ、5G回線による高画質・低遅延での広告動画伝送など、新たな広告商品の開発や提供も行っていく。
新会社の概要は以下のとおり。
会社名:株式会社 LIVE BOARD(ライブボード)
代表者:代表取締役社長 神内 一郎
所在地:東京都渋谷区(予定)
出資金:50億円(資本金 25億円、資本準備金 25億円)
出資比率:ドコモ 51%、電通 49%
設立年月日:2019年2月(予定)
従業員数:12名程度
主な事業内容:
・デジタルOOH広告の配信プラットフォームの運営
・デジタルOOH広告媒体の開拓
・デジタルOOH広告枠の販売