リンテックサインシステムは8月9日、屋外用マーキングフィルム「タックペイント」のノウハウをいちからを学べる体験型セミナーを開催した。完全予約制で、参加費は無料。同様の内容で、10時~12時半と14時~16時半の2回実施され、合計47人が参加した。
セミナーでは、タックペイントシリーズの特徴を改めて解説するとともに、製品それぞれの使用用途やこれまでの採用事例も紹介。特典として、下地調整からフィルムの保管方法、さまざまな条件面・貼り方まで網羅した同社オリジナルの施工マニュアルと、タックペイントのサンプル、新製品のチラシなどが配布された。
また後半には、埼玉県のサイン製作会社・マークスの石川幸洋社長が登壇。タックペイントの正しい使い方について、実演を交えながらレクチャーした。
冒頭、リンテックサインシステムのSIG営業部統括長・月脚正広氏が登場。「タックペイントは、1986年から販売している、当社製品のなかでも指折りのロングセラー商品です。今回の講習会に当たって、今期スローガンである『原点回帰』を象徴するアイテムとして、選ばせていただきました。今一度、マーキングフィルムの魅力を知っていただけると、大変嬉しく思います」とあいさつした。
続いて、SIG営業部課長・清水唯史氏がマイクを握り、同製品を改めて紹介。210種類以上の豊富な色数を持つスタンダードタイプの「タックペイント」、特殊アクリル基材による防汚性能と、より高い屋外対候性を誇る「エコパレットタックペイント」、コストパフォーマンスに優れた「タックペイントNBS/BS」と、同シリーズそれぞれの特徴をPRした。
「オフィスのCI・VI変更案件や、飲食チェーンの表示切り替えなど、大型案件においても多くの採用実績を持っています」と胸を張る清水氏。他社の類似製品と比較した場合の耐候性の高さにも触れ、同製品を活用するメリットについて、存分にアピールした。
加えて、施工時の注意点など、技術面についても事細かに説明。フィルムの知識を学ぶことで施工時のリスクをより抑えることができると、座学を学ぶ重要性についても説いた。併せて、リンテックサインシステムのこれまでの歴史を振り返ったほか、粘着材付化粧フィルム「パロア」や「ウオルコスSO」、カーラッピング用フィルム「ヴェラップス」など、サイン製作会社に関連深い商材を紹介した。
10分間の休憩をはさんだ後半は、マークスの石川社長を中心とした施工セミナーを行った。壇上に仮板を設置し、実演デモを通して、例えばドライ貼りと水貼り時それぞれのポイントや位置取りの難しさ、エアーが入り込んでしまった場合の対処法など、施工時に役立つ工夫点を紹介。それと合わせて各席では、参加者それぞれがサンプルを用いてその場で施工デモを実施した。
さらに、切り文字貼りや、貼り付け面が波状になっているコルゲートへのフィルム貼りも実践。石川氏は、「トラックの側面など波状になっている部分は、後日フィルムが浮いてきてしまう恐れがある」とし、特殊形状の下地への施工ノウハウを解説しながら実演を行った。
実演終了後は、参加者の質疑応答にも個別で対応。実際に施工してみて感じた不安点や気になるポイントについて、丁寧に解説を行った。