ミマキエンジニアリングは9月19日、UV-LED方式のRoll to Roll機「UCJV330シリーズ」を発表した。フラッグシップモデル「330 Series」の高生産性と高品質に、同社のUVプリント技術を融合させたプリント&カット対応機で、本格リリースは10月下旬を予定している。
UCJV330シリーズは、CMYKに加えてLc/Lm/W/CLインクを標準装備し、一般的な屋外広告に使用される白ベースのシートだけでなく、乳白や透明、下地色付きなど、さまざまなメディアへの表現が可能。PVCはもとより、PET、PUなどの樹脂フィルム、布、紙といった幅広い基材に対応する。
表裏で異なる絵柄を表現できる5層印刷への対応をはじめ、デザインに凹凸を追加する2.5Dプリントや、後方光源によって2次画像のシルエットが浮かび上がる透かしプリントなど、新技術による多彩なデザインもできる。さらに、出力後のメディアを自動でカットできる機能も搭載。切り替える手間いらずで、ポスターやラベル、ステッカー、ポップなど、豊富なアプリケーションを製作可能としている。
そして、同シリーズの発売に合わせて、大判プリンターの状況を見える化できるクラウド型ツール「PICT」の提供を開始するのもポイントだ。同サービスを使えば、PCやモバイル端末によって、遠隔からでもプリンターの稼働状況や実績を確認可能。加えて、1台ごとのインク使用量や今後のメンテナンス計画、インクの在庫管理を行えるなど、マシンの業務効率向上と運用管理を広い視点からサポートするさまざまな機能を搭載している。「UCJV330シリーズ」はもとより、同社製品を使用しているユーザーであれば、誰でもWebサイトを通して「PICT」を活用できるそうだ。
なお、「UCJV330シリーズ」の本体価格は、1,300㎜幅の「UCJV330-130」は338万円(税別)、1,600㎜幅の「UCJV330-160」は358万円(税別)で提供。年間1,000台の販売を目指していく。
製品スペックの詳細は、以下の通り。
□ 10月2日に記事の追記・修正をしました。