東急エージェンシーは5月18日、国内の屋外大型ビジョンを多数保有するパス・コミュニケーションズと業務提携を結んだと発表した。日本全国にある屋外大型ビジョンのアドネットワーク化に向け、既に2021年4月より約40媒体に対して広告配信事業の共同運用を開始。WebサイトやSNS、ブログといった複数の広告媒体と組み合わせて配信している。
今後は駅構内、電車内の交通広告をはじめ、さまざまな大型ビジョンの運営・広告販売に注力。東京・渋谷駅ハチ公口スクランブル交差点に設置された屋外大型ビジョン「Q’S EYE」や「渋谷駅前ビジョン」「渋谷スクランブルスクエアビジョン」なども積極的に活用していく。
一方パス・コミュニケーションズは、渋谷駅ハチ公口スクランブル交差点の「109フォーラムビジョン」をはじめ、「原宿表参道ビジョン」「狛江三叉路ビジョン」など多くの屋外大型ビジョンを保有。それだけでなく、全国各地の屋外大型ビジョンを持つ媒体社と人脈を築き、広告放映をはじめとする関連業務をワンストップで提供している。その豊富な実績が評価され、今回の業務提携となった。
新型コロナウイルスの影響でOOH広告を取り巻く環境も大きく変化するなか、デジタル化の急速な加速、次世代通信「5G」の実用化なども控え、より一層の拡大が予測されているデジタルサイネージの広告市場。それに対応していくため、随時さまざまなサービスを追加していく予定だ。
例えば、入稿から放映までの期間短縮、管理画面サイトのレポーティング機能、視聴者属性や天気といった外部環境変化に合わせたリアルタイム配信機能など。将来的には、全国の屋外ビジョン約150媒体を順次アドネットワーク化していく予定だという。