持続可能な開発目標SDGsセミナーを看板業界でいち早く開催、サインの森

サインの森は1月10日、第136回となる例会/勉強会を東京の中野サンプラザで開催した。

開会に先立ち、林義幸会長は次のように挨拶した。「1月下旬から九州を皮切りに、四国・中国と続けて地区懇親会を実施する運びとなった。そこで、会員各社の要望や意見をお聞きし、事業活性化などにつなげていければと考えている。今年も、当会に入っていて良かったと皆さんに思ってもらえるよう、精力的に活動してまいりたい」

まず、SDGsの基本講座として、日本SDGs協会の水上ただし理事が講演。「道徳的観点から、持続可能な社会を構築するためには、しっかりと発展・成長していく目標を掲げる必要があり、このために国連で採択されたのがSDGsだ。今年の東京五輪もSDGs五輪と位置づけられ、建設関連などへ周知が進められている」と述べ、SDGsを構成する17のゴールについて、それぞれの目標内容を解説。また、前身となるMDGsとの違いに触れ、「経済、社会、環境という3つのバランスを念頭に置いて、持続可能な社会を目指さないとならない。企業がメリットを感じて参画できる現実的な取り組みに昇華させたのがSDGsである」とした。続けて、政府推進のSDGsアクションプラン2019やSDGs未来都市選定に関して言及した。

具体的な施策としては、ルワンダでの雷対策、ウガンダとカンボジアでの手洗いを基本とする衛生の向上、といった国内3企業の取り組みを紹介した。結びに、国連が掲げる「ナマケモノにもできるアクション・ガイド」を示し、1人ひとりが個人として参加できる点も強調。「マイボトルやエコバックの活用をはじめ、電車やバスを使う、なるべく紙を使わない、使わなくなったものを寄付する、賞味期限の長い食品を選ばないなど、まずは普段の行動から解消できるポイントを意識していくのが大切だ」とまとめた。

次に、自動車免許制度の理解を題材に、オートレントの宍戸鉄司課長が登壇。1933年からの運転免許制度の変遷について触れ、2017年3月以降は「準中型」の施行により、高所作業車の適応範囲も変わったと述べた。詳細に普通自動車、準中型、8t限定解除の免許別に、運転可能な作業車の車種も紹介した。

この後、賠償事故の考察をテーマに、エフシーバンクの鈴木智久部長が講演。昨年11月に和歌山で発生した、パイプ落下事故の現場状況と補償予測について詳しく見解を述べた後、昨年の台風19号に見る火災保険の実例などにも言及した。

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