フジテックスは24日、日本HPが手がけるオンラインイベント「HP大判プリンターサミットオンライン 2020」内で、Webセミナー形式の製品説明会を実施した。
同セミナーのテーマは「ウィズコロナ時代に求められる印刷物」。今後市場で注目されると予測されている、抗菌・消臭・抗ウイルス関連の商材をメーンに、さまざまな製品群を紹介した。併せて、新型コロナウイルスの感染拡大によって変化した、印刷物やPOPのニーズ、販売促進の在り方に着目。社会で必要不可欠になった「店舗の衛生管理」や「社会的距離」を印刷物によって提供する、新たなビジネスモデルを提案した。
同社デジタルプリンティング事業部・マネージャーの吉田匡志氏は冒頭、「コロナ禍によって、印刷物に求められる要素が変わってきた。エンドユーザーは安心・安全を訴求できる製品を求めており、そこにつながる付加価値を持つメディアの需要が高まっている」と力説。抗菌・消臭・抗ウイルス製品はもちろん、簡易施工のできる商材や、環境配慮型の素材についても、重要性を改めて説いた。
まず同社の一押し製品としてあげられたのは、抗菌・消臭機能付きのIJメディア「Air wash」。高発色かつ高強度なポリエステルクロス素材で、黄色ブドウ球菌やサルモネラ菌といった、人体に影響を及ぼす恐れのある病原菌の99%以上を除去する強力な抗菌作用が特徴だ。簡単に貼って剥がせるため、ステッカーや壁紙として活用できる「糊付きタイプ」と、バナー、ポスターとしての活躍を期待できる「糊なしタイプ」の2種類をラインアップ。セミナー内では、メディア掲出前と掲出後の周辺臭い成分を分析したり、メディアに手で触れた人の細菌濃度を検出した実験結果なども合わせて紹介し、その高い抗菌・消臭力と、優位性をアピールした。
このほか、アクリル系強粘着の抗菌ハードコートPETラミネートやシリコン吸着糊の抗菌透明PETフィルムなど、そのほかの類似製品群についても紹介。続いて、抗ウイルス壁紙「ベガウイルス」と、壁・フロア両対応の糊付き抗ウイルス壁紙「ウイルスパンチ」、新素材の防滑ビーズを使用した簡易施工がウリのフロアサイン専用メディア「フロアピール」などについても、多彩な施工事例と合わせて訴求された。
同社は、9月8日にも、「ウィズコロナ時代の印刷物~出力会社が知るべきSDGs 環境配慮型メディア~」のテーマでWebセミナーの開催を予定している。