【連載/第2回 ルーキーの足跡】即戦力の営業マン、髙橋瑠之介さん

 長年にわたり、若手不足に悩まされているサイン業界。そんななかで頑張っている、光り輝くルーキーを紹介していくのが本企画です。連載2回目となる今回は、建材機械や高所作業車のリース・販売をはじめとしたさまざまなサービスを展開するオートレントの営業1課で働く髙橋瑠之介さん(27)に取材しました。本社を構える埼玉県内はもとより、東京、神奈川、栃木と合わせて18拠点を保有し、関東一円で活躍する同社。近年は少し趣向を変えて、美容関連のBtoC事業に参入するなど、業容の拡大を続けています。飛び込み営業時の心構えや、先輩営業マンとの新人時代のエピソードなど、前向きに仕事に励む髙橋さんのフレッシュな姿を紹介していきます。

営業1課営業推進係 髙橋瑠之介さん(27)

─オートレントに入社したきっかけを教えてください

髙橋さん:以前は県内の市役所で福祉関係の仕事をしていました。でも、実は学生時代から建築関係や営業の仕事に就きたい気持ちが強く、ずっと心残りだったんですよ。そんななか、知り合いの紹介があって今の会社に入社しました。

─髙橋さんのお仕事内容について詳しく教えてください

髙橋さん:入社して、もうすぐ丸2年になるのですけど、今は主に営業部の一員として、新規のクライアントを獲得したり、既存顧客対応などをやっています。
高所作業車を使ってもらえそうな会社を見つけては、飛び込み営業をするケースが多いです。まずはコミュニケーションを通して、当社を知ってもらうのを心がけています。その上でどういう機械を必要としているのか、実際に使って試してもらいながら、クライアントの悩みを解決できるような提案を行っていく流れですね。

─前職とはだいぶ異なる業種への挑戦となりましたが、戸惑いなどはなかったのでしょうか?

市役所の窓口で働いていた時も、人と接するという点では似ていたので、そういう意味での戸惑いはなかったですね。ただ、前職では法律や条例に沿った杓子定規な対応が重視されていたのに対し、営業の仕事ではクライアントのニーズに応じた臨機応変さが求められるため、そこは、大きな違いだと思います。そんなところにもやりがいと面白さを感じていますね。はじめは緊張していたのですけど、勇気をもってやっていくうちに段々と度胸がついてきました!

インタビュー時とはまた違うキリっとした面持ちで事務作業をする髙橋さん

─1日の流れを教えてください

髙橋さん:朝は8時に出社して、その日訪問するクライアントについての情報をまとめたり、事務処理をしています。その後はひたすら外回りですね。17時くらいまでクライアントを訪問したら、再度社内で1日を締めくくる事務作業を行って帰宅するといった毎日です。

─最近はコロナ禍で訪問が難しい側面もありますが……

そうですね。営業に赴いても、玄関先で「今はごめんなさい」と言われてしまう時もあり、昨年は大変でした。でも、自社オリジナルの除菌ウェットティッシュを配布するなどの工夫で、話を聞いてもらえるきっかけをつくっています。

─職場の雰囲気はどうですか?

髙橋さん:すごく働きやすい職場です! 皆が一丸となって意思の疎通を図れているので、自分自身も日々楽しく仕事に向かっています。
分からないところは先輩たちが丁寧に教えてくれるので、失敗を恐れず自由な気持ちで打ち込めるところが気に入っています。

社内ミーティングの雰囲気からも、同社の和やかな社風がうかがえる

─普段のお仕事で、大変だと思う部分はありますか?

髙橋さん:サイン業界ってとても特殊だなぁ、と思っていまして。今でもお客様と話していると、いまいち分からない専門用語があって、日々自身の勉強不足さを感じています。もっと色んな知識を身につけて、お客様のかゆい所に手が届く営業をしていきたいです。
あとは、営業先で厳しいことを言われてしまってめげそうになる時もあるんですが、心を強く持って、胸の内に留めつつもあまり引きずらないようにしています(笑)

─印象的な出来事や忘れられないエピソードはありますか?

髙橋さん:2019年に開催されたサイン&ディスプレイショウの思い出は根強く残っていますね。入社してまだ半年くらいの頃で右も左も分からないなか、広々とした会場で、高所作業車以外のサインに関わる最新技術や、ネオンチューブやプリンターなどを見て、業界の幅の広さに感動しました。3日間ほどブースに立って

生まれたばかりの息子と過ごしていると仕事の疲れも忘れてしまう、とほほ笑む

来場者とコミュニケーションを取っていたんですが、長時間立ち過ぎて足がパンパンになったのもよく覚えています。

─休日の過ごし方を教えてください

髙橋さん:昨年子供が生まれたばかりなので、家族で公園に出かけたりしています。あと、最近趣味で釣りをはじめまして。ゆくゆくは息子と一緒に釣りに出かけたいなぁ、と思っています。

─上司である河西さんから見た髙橋さんはどんな方ですか?

営業1課 営業推進係 河西研次課長

河西さん:入社時の第一印象はすごい爽やかな好青年だと思いました。今も引き続き爽やかな好青年には違いないんですけど、ちょっとね、体重がね。増えちゃったよね?(笑)

髙橋さん:えぇ、まあ。20キロほど……(苦笑)

─幸せ太りということですね

河西さん:それ以外の部分で言えば、とにかく入社時からよく気が付くし、お客様への対応も申し分ない。今までにいなかったタイプです。入社してすぐの1カ月研修の時も、疑問点を積極的に質問してくれたのが印象的でした。

─具体的なエピソードがあれば、何か教えてください

河西さん:研修中は、担当エリア内の既存クライアントへ順番に挨拶へ赴くのですが、私の目を一瞬離れた隙に、あっという間に仲良くなっていて驚きました。ほかにも、「そんなところにも営業行っちゃうの!?」と思ってしまうというか、私もこれまで気付かなかった企業に対しても先んじてアプローチしていくなど、とにかく精力的でした。驚きを通り越して、他の営業の見本になってもらいたいくらいです。彼の仕事ぶりを見ていると、入社時に抱いていた「忘れかけていたフレッシュな気持ち」を思い出したりするので、私にとってもより良い刺激になっています。

─髙橋さんに今後期待しているところはどんな部分でしょうか?

河西さん:彼には、将来的に後輩への指導も任せていきたいと思っています。今の経験を生かしながら、新しく入ってきた人にそのガッツと積極性を受け継いでもらって、更に会社を盛り立てていってほしいですね。

─では、髙橋さん。今後の目標について教えてください

髙橋さん:今はまだ至らないところも多い自分ですが、いつかは後輩の指導もできるように営業活動により力を入れていきたいです。
あとは、今まで弊社が進出したことのない新しいエリアへ営業所を拡大していきたいと思っています。競合他社に負けないように、情報の収集とエリアの見極めが重要だと考えています。

現場作業でも、人一倍の機動力を発揮する

─具体的なビジョンがあれば教えてください

河西さん:昨年、埼玉の鶴ヶ島に新しくサポートステーションをオープンしました。その際もエリア内の客層を徹底的にリサーチして売り上げのシュミレーションなどを行った結果、ある程度の成果を上げられたので、今後需要のあるエリアをしっかりと見つけていきたいと思っています。ちなみに今は、営業所を持っていない千葉県内を注視していますね。激戦区なので、素早い情報収集が鍵だと思っています。

─本日は、ありがとうございました

なごやかな雰囲気での取材から、穏やかな職場環境がうかがえました。
髙橋さんには今後とも爽やかな活躍を期待しています!

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