デジタルサイネージ領域への本格参入を大きく後押しする「envi」

デジタルサイネージに対する取り組みは、サイン製作会社にとって喫緊の課題。そのシステムの複雑さやコンテンツ制作の難しさ、そして過去の苦い経験から、サイン業界の仕事ではないと割り切る企業も少なくない。しかし、屋外媒体はもちろん、店頭POPや案内サインまで次々にデジタル化されている現在、市場が成熟期を迎える前に着手していかなければ、自社の売上拡大、ひいては事業継続に大きなリスクを伴わないだろうか。
このようななか、セイビ堂グループでは、サイン製作会社が培ったノウハウを生かせるとともに、クオリティの高いコンテンツを簡単に作成できるクラウドサイネージシステム「envi」を開発。業界全体の市場を守るべく、これまでにない新システムの提供をスタートさせた。

セイビ堂グループは、サイン製作会社が簡単にデジタルサイネージ向けのコンテンツを作成できる、クラウドサイネージシステム「envi(エンヴィ)」の本格的な提供を開始した。8月からは1カ月間無料のトライアルキャンペーンを実施する予定。その後は月額2,980円の低価格帯で提供していく。

enviは、サイン業界に馴染みのあるAdobe製のIllustratorやPhotoshopと同じ感覚で操作できるのが大きな特徴。これら専門性の高いデザインソフトに限らず、Microsoft製のPowerPointなどの文字や画像をレイアウトするソフトウエアを扱った経験があれば、難なくコンテンツの作成に取り組める。

コンテンツの編集画面

コンテンツの編集画面は、中央にアートボード、左にツールバー、右にウインドウとAdobeのソフトウエアに近いイメージで、誰でもすぐ理解しやすいGUIを採用し、直感的に操作できるような設計になっている。ツールバーには文字や画像、動画の挿入をはじめ、天気情報、時計表示、タッチコンテンツなどのさまざまな機能を搭載している。さらに特筆すべきはYouTubeやTwitter、InstagramといったSNS機能との連動を実現し、多彩な表現を可能にしたことだ。これらツールバーのアイコンも、感覚的に分かるよう細やかな配慮がなされている。

このように充実した機能を多彩に搭載していると、一般的なサイネージソリューションでは、レイアウトが数パターンに限定されるなど不自由なところも生まれやすい。しかし、enviはフリーレイアウトでの自在なデザインを提供するにとどまらず、そのコンテンツを放映するディスプレイの種類にも縛りがない。縦型や横型はもちろん、あらゆる縦横比の異なるLEDディスプレイなどに対応している。

完成コンテンツをはじめ、作成時に使用した動画や画像、図版などは全てクラウド上で管理する。これらコンテンツの編集および配信は、ブラウザとアプリベースのいずれにも対応している。このため、出先でもパソコンやタブレットといった操作端末と通信環境さえ整えば、どこでも誰でもその場でコンテンツの内容が変更できるのも大きな強み。

システム構成は、実際の現場にあるLEDディスプレイや液晶モニターなどのビューアー端末に、専用STB(Set Top Box)をHDMI端末で接続。STBには、SIMスロットが搭載されており、携帯電話の回線網を通じて屋外でも常時インターネット上にあるenviのクラウドに接続される仕組みだ。

完成したコンテンツと実際の掲出イメージ

デジタルサイネージに対する知見を20年にわたって積み上げてきたセイビ堂グループ。代表取締役社長の阿部慎也氏は「サイン製作会社がデジタルサイネージを扱って収益化を図るシステムを提供したい」とenviの開発背景を語る。交通広告を筆頭に屋外媒体や案内サインなどのデジタル化が著しい現在、まだ過渡期にあるマーケットに果敢に挑戦していかないと、サイン製作会社の立ち位置はますます縮小してしまう。

業界全体がデジタルサイネージに躊躇する壁となっているのは、コンテンツ制作やそのシステムの煩雑さから守備範囲外との認識が一番に挙げられる。「その壁を取り外すようなソフトウエアを提供できれば、状況は大きく変えられる」と阿部氏は熱を込める。サイン製作会社に端を発する一企業として、業界のマーケットを守りたいと言葉を締めた。

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