高精細スキャナーをショールームに設置。IJPと組み合わせたサービスを開始、リンテックサインシステムとサビア

リンテックサインシステム(LSS)は2月18日、高精細スキャニング技術によるデジタルアーカイブ事業を行うサビアと業務提携を締結したと発表した。サビアの高精細スキャナーをLSSの中野ショールームに設置し、スキャニングサービス「Sabia Tokyo」を展開。デジタルプリント壁紙と組み合わせた提案を行っていくという。

同スキャナーは、サビアが京都大学と共同で開発した技術を用いて開発された非接触式の高精細スキャナー。高さ100㎜程度までのシートや絵画もスキャニングでき、一般的なカメラと比べてレンズ収差も少ないので、例えば絵画であれば、キャンバス上の絵の具の凹凸感までも正確に再現するそうだ。

そのため、石目や木目、植物、工業製品といった特殊素材はもちろん、寺社・仏閣・美術品に保存されている文化財、さらに廃番になった図版や壁紙デザインなども美麗に表現可能。また色再現性も優れており、金箔やメタリック調などの光沢部分を白飛びさせずにスキャニングできる。最高解像度は、600dpi。

「Sabia Tokyo」では、この高精細スキャナーと国内外14台以上の豊富なIJP、加工機を組み合わせ、色再現性に富んだ出力やオリジナルの2.5次元エンボスの表現など、新しいソリューションを提案。文化財、絵画、アート作品といったあらゆるデザインをデータ化し、ビジネスの可能性を模索していく。

高精細スキャナー「SL01」の基本スペック。最大100㎜厚の被写体までスキャンできる

H100×W90㎜のスキャニングイメージ。画像の細部に至るまで再現する

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