セルカムは4月25日、マルチカッティングマシン「ZUND」の魅力をより詳しく紹介する総合イベント「ZUNDユーザーサミット」を、同社東京オフィスで開催。来場者は、会場内の50席以上に及ぶ席をほぼ全て埋め尽くす満員となった。
冒頭には、ZUND社の本社にあたるスイス工場から直々のあいさつ動画を配信。今年で設立40周年を迎える同カッティングマシンメーカーのこれまでの変遷を、スライドショーと動画を交えながら振り返った。
なかでも話題の中心となったのは、やはりそのカッティングシステムの利便性の高さだ。日本でもユーザーの多い「ZUND G3」をはじめとする各種マシンを紹介。併せて、さまざまな素材への複雑なカットを実現する多彩なオプションツールもPRした。そのユーザー数は、100カ国1万5,000社を突破。ZUND社もワールドワイドに業容を広げており、全世界で13支社、販売店は60社を超えるという。
このほか、2023年4月に欧州でリリースされたカッティングマシンの最新機種「Q-Line」についても解説した。同マシンは、ボディ筐体を特殊なコンクリート製にし、ビームも軽量かつ強固な炭素繊維強化プラスチック製にしているため、従来機と比べてより頑丈で高い安定性を誇るのが特徴。これにより、最大2.8m/sというハイスピードカットを実現する。その上、カッターの指定やジョブの準備などといった指示の全てを1台のタッチパネル式PCで操作可能。従来機にはなかった直感的に操作できる機能性で、簡単に要望に合わせたカットができるようになったという。
既に欧米では、10台以上の販売実績を持つ同機。日本でも、ツールを含めて順次販売開始する見込みだ。より一層操作性を高める最新のソフトウエア「ZCC 4.0」や、新開発のオプションツール、刃物などと合わせてアピールした。
加えて、Webサイト上の専用サイトに登録するだけで、自社のマシンの稼働状況を遠方からでも可視化できるようになるWebサービス「Zund Connect」も紹介。また、「うまく想像通りのカットができない」「特殊なツールの使い方を忘れた」など、ユーザー目線でありがちな困りごとに関するQ&Aにも動画による実演を交えて応えていった。
その後は、「ZUND G3」の実機を使ったカットデモを実施。そして、参加したユーザー同士で、立食形式の交流会も行われた。