日本だけでなくベトナムでも位置情報から広告効果を測定するDOOH事業の新会社を設立 NTTドコモ

NTTドコモは7月29日、海外におけるデジタル屋外広告(DOOH)事業のビジネスモデル確立と市場拡大を目的として、ベトナムのメディアコングロマリット企業・DatVietグループとの合弁会社「VIE BOARD CORPORTION(ヴィボード)」を新設することを発表した。

NTTドコモでは、位置情報をもとに広告効果を測定する技術を開発・活用し、これまで日本でのDOOH事業のDX化をリード。この国内事業で培った技術をベースに、海外のGPSデータからでも高い精度で視認者数やユーザ属性を推計し、広告効果を測定できる独自の技術「データサイエンス技術」を開発し、より一層の成長が予想される海外でのDOOH事業展開を模索してきたという。

特に、成長市場として見込まれる東南アジアのなかでも、ベトナムはスマートシティ化、鉄道などの社会インフラ開発の加速に伴い、DOOH市場が大きく拡大すると予想。今回、ベトナムのDatVietグループより、NTTドコモのデータサイエンス技術が評価され、DOOH事業を展開する合弁会社ヴィボードの設立合意に至った。DatVietグループが持つリレーションを活用し、市街地や駅構内、電車内のDOOHメディアなどに、NTTドコモのデータサイエンス技術を掛け合わせ、インプレッション数をベースとしたDOOH広告の配信事業を取り扱っていく。

今までベトナムでは、広告配信に伴う広告効果や広告視認に関するインプレッションを計測する技術、もとい慣習そのものがなかったものの、今後はデータサイエンス技術を活用することで、視認者数・ユーザ属性データを含むインプレッションデータの推計を可能とし、より効果的な広告配信を達成するという。新会社のヴィボードは、これらの推計・算出されたデータを活用し、DOOHの効率化と、広告効果の可視化や効率的な広告配信を実現し、ベトナムにおけるDOOH市場拡大に貢献していく。

DatVietグループの保有するベトナム国内での営業機能、クライアント・広告代理店・ロケーションオーナーなどとのリレーションを活用し、新たなDOOH開拓や、インプレッションベースのDOOH広告配信によるメディアのデジタル化を浸透・展開させていくとしている。

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