壁紙施工用接着剤の専門メーカー、ウォールボンド工業は8月6~7日の2日間、栃木県足利市の足利地場産センターで、壁紙の施工講習会「WORK STUDIO 2024 in 栃木」を開催。2日間で、施工職人や建材・資材メーカー、資材販社など合わせて160人以上が参加した。
同イベントのテーマは、「壁紙施工の基礎知識/新製品紹介/情報交換」。同社ユーザーを中心に多数の参加者を募り、内装壁紙の基本的な施工方法や、よりきれいに貼るための工夫などを、座学と実演を交えて細かくレクチャーした。
また実演を通して、参加者同士の意見交換も盛んに行われたのが特徴。同業者間での交流を通して、新たな技術や知識の獲得につなげられるのを目的にしているという。参加者には、同社製品カタログのほか、「下地別 壁紙別 施工のポイント」「壁紙施工手順書―基礎編」といったノウハウ習得に役立つ資料も配布された。
1日目は、「糊と壁紙について」の座学講習を実施。その後、多彩な壁紙の施工実績を誇る永咸堂 三上表装店の代表・三上和徳氏による実演と、参加者全員による施工体験会が行われた。さらに、「下地づくりについて」「裏紙について」をそれぞれのテーマにした講師たちによるディスカッション・実演も実施した。
このほか、1日目終了後には場所を移しての懇親会も開催。より一層、参加者同士の交流を促す場となった。
2日目には、同社新製品の壁紙用でん粉系接着剤「グルーNEO」をはじめ、各資材メーカーの関連商材やツールを紹介。施工実演を通して、それぞれのメリットや使い勝手をアピールした。
同社技術開発部 研究開発グループの市川司郎氏は「内装系の職人の方々に、改めて正しい施工方法を学んでもらいたいと思い、今回の講習会を開催しました。『もっと上手になりたい』『知識を得たい』という強い情熱を持っている160人もの方々に参加していただき、大変嬉しく思います」とコメント。さらに、サイン業界とも連携し合って互いに技術を吸収し合い、各々の業界を高め合っていきたいですねと、言葉を締めた。
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