9年ぶりに名物ランナーの灯り消える。東日本大震災以来の自粛消灯、道頓堀グリコサイン

48日、大阪・戎橋のランドマークとして親しまれる道頓堀グリコサインの夜間電飾が消灯した。

日ごろ、お馴染みの両手を上げたランナーとの記念撮影で、観光客らが密集する戎橋界隈。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、夜間の点灯自粛が決まった。地元関係者からは「早く自粛が終わり、ランナーも明るく元気になってほしい」との声が寄せられているという。

道頓堀グリコサインの消灯は、20113月の東日本大震災以来、9年ぶりとなる。当時は1カ月ほどで再点灯したものの、今回は政府から緊急事態宣言も発令され、いつまで消灯が続くかは予測できない。新型コロナの影響で、大阪の屋外広告の象徴として長年地域に親しまれてきたシンボルまで自粛を迫られるのは、屋外広告業界全体の冷え込みを象徴するかのようだ。

なお、現在のグリコサインは1935年掲出の初代から数えて6代目。201410月にネオンからLEDに刷新し、大型ビジョンのような動画に近い表現も可能としている。

夜間点灯自粛の影響もあるのか、大阪の外出率は8割ほど減っているという。江崎グリコの広報担当者は「今は国民ひとりひとりが我慢するほかない。残念ではあるが、事態の終息に向け一役買うのにつながれば」と前を向く。消灯に肩を落としながらも、再びランナーが明るく照らされる日を願って言葉を結んだ。

関連記事

  1. 話題の映画とコラボした巨大ボードが渋谷に出現、ソフトバンク

  2. 塾の変革を「合格革命」アイコンと「K」マークで表現。受験生に頼もしさを感じさせる全国規模の広告展開を…

  3. 日本交通のデジタルサイネージ端末、他社タクシーにも提供開始へ

  4. 年末年始の帰省に向けて「おかえり」の言葉を募集。47都道府県別に直筆のメッセージ広告を展開、PR T…

  5. 渋谷と戎橋の大型屋外広告ビジョンで日本初の本格3D広告映像を放映開始、ヒット

  6. 地元飲食店へサインで貢献 「Take Out」デザインを無償提供、ジャスティ

  7. 脱炭素に向けて自社工場で使う電力を「100%再生可能エネルギー」に転換、イーストウエスト

  8. Web完結型デザインサービス「ASOBOAD」が横断幕や垂れ幕、のぼり関連の受注を開始、AMIX

  9. 関東圏の私鉄と4社目の業務提携を実現。実証実験で広告視認者数に基づいたデジタルOOH広告を配信、LI…

人気記事 PICK UP!
PAGE TOP