人流データを用いた独自の調査結果を発表、屋外広告による人の流れを可視化、クロスロケーションズ

位置情報の分析をメーンとしたデータ活用のサポートビジネスを手がけるクロスロケーションズは9月10日、自社開発した位置情報活用プラットフォーム「Location AI Platform」によって分析した独自の解析結果を発表した。
7月に新宿クロスビジョンで登場し、SNSで大きな話題をつくった「3D猫」が実際にどのような反響を呼んだのか、人流の変化をグラフ化したデータになっている【図1】。

【図1】新宿クロスビジョン周辺に来訪した人の推計来訪数推移を表すグラフ

図1によると、2021年6月25日に3D猫動画のテスト放送を開始したのを境に、来訪者が増加。その後いったん落ち着きを見せるも、7月12日の本格運用に向けて、特に週末の人出が増加しているのを確認できるだろう。

さらに、新宿駅の南口と東口を利用した人も年齢別に算出【図2】【図3】。すると、3D猫が放映されている東口は20代の割合29.2%であるのに対し、同じ期間に新宿南口に訪れたのは17%という結果を得られた。やはり、3D猫による話題性創出は、来訪者の増加に大きな影響を与えているのが分かるだろう。これらの情報をうまく活用できれば、より効果的な屋外広告のプロモーション演出を実施できる。

【図2】3D猫の屋外広告がある、新宿駅東口周辺に訪れた人のデータ

【図3】新宿駅南口周辺に訪れた人のデータ

さらに、施設併用率を確認できるのも大きな特徴だ。同エリアに訪れた人の多くは、近隣に存在するルミネエスト店を訪れている【図4】。同店はもともと20代の利用率が高い店舗であり、図2で得られた結果を裏付けしていると言えよう。

【図4】分析機能のひとつで、最も併用率の高いエリアを表示

同社は今後も、位置情報のデータ解析を通して、地域の人々に役立つ「人流の見える化」を進めていくとしている。

関連記事

  1. 「つながり難民」世代の学生を救うコミュニケーション促進アプリ「noplan」のPR広告が東京メトロ・…

  2. 巨大な秋田犬が動き回る多彩な3D動画を東京・大阪の大型ビジョンで放映。6月開始の新サービスを訴求 ヒ…

  3. 美術作品×健康飲料のコラボによって効能をユーモラスに表現。JR東日本の車両内ポスター広告で「アラプラ…

  4. 【2020年 日本の広告費】屋外広告は前年比15.7%減の2,715億円で推移。ネット広告はマス4媒…

  5. 空港での広告接触によるブランドリフト効果を調査、その結果を明らかに PORTO

  6. 東京メトロ半蔵門線渋谷駅に1.26㎜ピッチの超高精細LEDビジョンが登場。連続性のある映像表現が可能…

  7. 一般車を広告媒体にするサービス「WithDrive」。ユーザー登録数1,000件突破を記念したキャン…

  8. 購入から5年が経ったSC-S80650を再整備するサービスを開始。併せて、再整備したプリンターをお得…

  9. エントリーモデルと保守サービスを特別価格で同時購入できるキャンペーンを期間限定で展開 日本HP

人気記事 PICK UP!
PAGE TOP