UV IJPで6m越えの巨大天井絵を再現。葛飾北斎の「八方睨み鳳凰図」が新宿に登場、ローランド ディー.ジー.

ローランド ディー.ジー.(以下、ローランド)は6月1日、画家・葛飾北斎の作品展覧会、「Digital×北斎」特別展にて、代表作のひとつである「鳳凰図」の高精細デジタル復原画制作に協力したと発表した。特別展は翌2日から7月3日(日)まで、東京・新宿のNTTインターコミュニケーション・センターで開催されている。

同展は、NTT東日本が主催し、NTT ArtTechnologyが企画・運営する美術展。かつて葛飾北斎が1800年代に描いたとされる「鳳凰図」を実物大のレプリカで復元・展示し、まるで当時にタイムスリップしたかのような雰囲気を楽しめるようになっている。

「鳳凰図」とは、長野県上高井郡にある寺院・岩松院本堂でかつて葛飾北斎が描いた天井絵。「八方睨み鳳凰図」とも呼ばれ、奥行5.5×間口6.3mと巨大な作品でありながら、燃えるような赤を基調とした猛々しい鳳凰が細部にわたり描かれている北斎の代表作のひとつだ。

この絵をデジタル化したのは、NTT ArtTechnologyのパートナー企業であるアルステクネ。絵画から情報を読み取ってデータ化する独自の特許技術「高品位三次元質感画像処理技術DTIP」を用いて、図像や色彩はもとより、質感、立体感、サイズまで再現したそうだ。

ローランドはその約300億画素にも及ぶ復元データをもとに、高精細復原画を制作。同社のUV-LED硬化型インク搭載のIJP「LEC2-640」によって、原寸大で出力された。

鳳凰図を出力した、UV-LED硬化型インク搭載のIJP「LEC2-640」

ページ:

1

2

関連記事

  1. 大阪駅に動かない金色の「彫像パフォーマー」が出現。スマホ通勤やデスクワークなど、超酷な姿勢が原因とな…

  2. Hmcommと博報堂DY 音声AI技術で屋外メディアの効果測定へ

  3. エプソン初となる純正測色器を発売。どこでも誰でも瞬間的に色の数値化が可能に、エプソン販売

  4. 「さらなるサービス面の強化でユーザーに安心感を与えていける体制を」。沖縄営業所の開所式と祝賀会を開催…

  5. ウォーターレスのダイレクト捺染プリンター「Tx330-1800」と「Tx330-1800B」を4月発…

  6. 安全標識に関わるJIS規格が13年ぶりに改正。UDカラーの採用へ

  7. 第4世代のHPLatexインクを搭載した3.2m幅スーパーワイド機を発売へ。出力サービスの自動化を後…

  8. 屋外用マーキングフィルム「タックペイント」の基礎知識や詳しい施工方法を学べる参加型セミナーを開催 リ…

  9. 2021年の世界の広告市場はコロナ禍前の水準を上回る。屋外広告もほぼ回復に、電通グループ

人気記事 PICK UP!
PAGE TOP