オフラインデータを活用した広告運用サービスを提供するOxyzenは2月13日、独自開発のデジタルサイネージ向け効果測定サービス「Digital東京」をリリースすると発表した。
「Digital東京」とは、スマートフォンが自ら発信するオフラインデータを活用した独自のWi-Fiセンサーによって、人々の動きや属性を把握できる効果測定サービス。スマホの起動やネット回線に関わらず人々の行動を可視化できるので、従来の効果測定サービスと比べても、より高い効果が見込めるものとなっている。これまでは商業施設や観光地など、多くの人が集まるエリアにおいて、インバウンド分析などを実験的に実施し、実績を重ねてきたそうだ。
その一例として、昨年の「FIFAワールドカップ2022」開催時にも、同サービスによる測定を実施。東京・渋谷のスクランブル交差点に設置されたデジタルサイネージ「シブハチヒットビジョン」を「Digital東京」で測定したところ、以下のような結果が得られた【図1】。
日本がドイツ戦とスペイン戦に勝利した際、試合終了直後から約1時間にかけて、同ビジョンの視認数は通常の3倍以上にまで急増したという。さらにスペイン戦では、22時過ぎ辺りから、渋谷に来る人々が増加したのも分かるだろう。一方で、クロアチア戦、コスタリカ戦では急増は認められなかったようだ。
このほかにも、同社ではさまざまな効果測定を実施。今後も取り組みを強化していく構えだ。