地図情報の調査・販売を行うゼンリンのグループ会社で、DX事業を手がけるWill Smartは1月17日、自社のデジタルサイネージ導入支援サービス「Will-Signコンテンツパッケージ」の新メニューとして、周辺の観光案内や商業施設のテナント情報などを配信するパッケージを追加すると発表した。
施設案内の代替にもなり得る商材となっているため、アナログ看板との置き換え需要にも対応できそうだ。本格的なリリースは、1月下旬を予定している。
「Will-Signコンテンツパッケージ」は、多彩な情報を多言語でリアルタイム発信できるデジタルサイネージサービス。もともとは、コロナ禍の収束に伴うインバウンド需要の増加に対応するために2023年10月からサービス開始された製品で、主に非常時の緊急情報や避難情報をタイムリーに届けるプラットフォームとして活用されてきた。
新たに加わったパッケージは、観光DX「プラチナマップ」、商業施設DX「プラチナモール」、レジャー施設DX「プラチナパーク」の3種類。製作には、さまざまなデジタルビジネスを展開する企業・ボールドライトが連携しているという。
各メニューは全て、デジタルサイネージ内に表示されたQRコードを通してスマホで連携可能。画面内で施設の詳細情報を確認したり、デジタルフロアマップも共有できるため、ショップなどの回遊性向上に役立つのはもちろん、スタッフ側の人手不足解消にも役立つ。
デジタルマップは、現在地表示、混雑状況の可視化、経路検索、スタンプラリーなど、ユーザビリティを追求したさまざまな機能を用意。もちろん従来通りの機能も据え置きで、災害時には、避難情報や警報情報などの緊急情報の配信へタイムリーに切り替えられる。アナログの看板やフロアマップと比べて、製作コストもかからず、定期的な更新、多言語対応も容易なため、これらとの置き換え需要にも注力していく構えだ。