そして、数あるマルチカッティング機のなかで、今回メーンで紹介されたマシンが「CFX series」だ。続いて、同機を提供するミマキエンジニアリングのJPマーケティング部 IPグループ 松永氏が登壇し、「Mimaki プリント&カットソリューションのご提案」のタイトルで講演した。
「CFX series」は、スチレンボードやアルミ複合板、段ボール、アクリルをはじめとした多彩な素材を最速1,000㎜/秒の速さで切削できるカッティングプロッター。折り加工にも対応するほか、3種類の振動カットツール、罫引きツール、ルーターツールなど、用途に合わせたユニットも装着でき、短時間での大量生産を可能にするマシンとなっている。
純国産機のため、海外メーカー製の他社機に比べて、イニシャル・ランニングコストともに抑えられるのも魅力だ。作図範囲はW2,500㎜で、Dはサイズ別に1,300㎜の「CFX-2513」、3,100㎜の「CFX-2531」、5,000㎜まで対応できる「CFX-2550」といったラインアップを用意する。
松永氏は、これら基本性能と合わせて、同機を導入したからこそ実感できるさまざまなメリットについても言及。使い慣れたAdobe Illustratorからダイレクト出力を行える操作性の高さや、ラインアップの最小サイズから4×8板の切り出しができる加工エリアの大きさ、検知センサーによって万が一の刃物との接触事故を防ぐ安全性などを余すところなくPRした。
「作業環境に合わせて、自由にカスタマイズできるのが、CFXの特徴のひとつです。導入初期はスモールスタートでコストを抑え、業容の拡大に応じてオプションツールを拡張していくという活用をお勧めしています」と松永氏。続けて、スチレンボードパネル400枚の出力・カット工程を人力で行った場合に比べて、8時間からわずか3.3時間に短縮と、1日の作業だけでおよそ4.5時間もの削減につながる点を強調した。
さらに、実際に同機を導入した企業の声を紹介。「内製化によってコストを削減できたのはもちろん、これまでは断っていた小ロットや短納期案件が受注できるようになるなど、仕事の幅も大きく広がった」と好評だったという。
最後に、実機によるカット体験ができるテストルーム「使ってみる化」についても解説。導入前の不安や疑問を、体験によって解消してほしいと松永氏は頷いた。東京、大阪、名古屋、福岡、仙台の支社・営業所でそれぞれ用意しているという。
加えて、期間終了後の導入を前提に、3カ月間の無償レンタルを提供するセミナー視聴者限定のキャンペーン企画も実施。申込期間は3月末日まで、先着3台までとなっている。