昨年に続き、「応援広告」の浸透状況を調査するWebアンケートを実施。応援広告の推定市場規模は、769億円に到達 jeki

ジェイアール東日本企画のjeki応援広告事務局(Cheering AD)は2024年12月26日~2025年1月9日、推し活の実態と応援広告の浸透状況を把握するためのアンケート調査「推し活・応援広告調査2024」を実施。15~79歳の約2.5万人を対象に、全国規模でWeb調査を行った。

調査の結果、推し活を行う人のうち、4人に1人が推しの誕生日などの記念日を祝っており、そのお祝いにかける予算は平均1.4万円であると分かった【図1・2】。さらに、半年以上の準備期間をかける人は20%、1カ月以上でも45%にのぼり、自分の誕生日や家族・恋人との記念日、クリスマスなどの他のイベントの予算と比べても、重視されている傾向が高いという。

【図1】

【図2】

また、推し記念日のお祝い手段として「応援広告」が18.2%で第3位に選ばれ、その数字をもとに試算された市場規模は769億円に達すると判明【図3・4】。実践している人たちの声を聞くと、応援広告を通してさらにファン同士のつながりを深め、活動へのモチベーションも向上しているのが伺える【図5】。

【図3】

【図4】

【図5】

さらに応援広告の実施後は、主催者・出資者の86.8%がイベント参加やCD購入などの推し活への支出を増加させ、89.1%は推しをさらに応援したくなったと回答。また、応援広告を見た60%が応援対象者に興味を持ち、74%は推しをもっと応援したいと回答するなど、さらなる経済効果を生み出すという結果も示している【図6】。

【図6】

「応援広告」とは、一般消費者が屋外メディアや交通広告、デジタルサイネージなどを活用して、自身の好きなアイドル、アニメキャラクターなど、いわゆる“推し”を応援する取り組み。企業のPRなどとはまた違った新たな広告手法として中国を中心に流行し始め、近年は国内でも、広告代理店、デザイン会社といった多方面の業種から注目を集めている。

現在、これら「推し文化」は、女性を中心に幅広い世代で流行。「推しがいる」と答えた割合は、15~29歳の女性では56.9%、60~70代の女性ではそれぞれ約15%以上と高い数値を示している【図7】。

【図7】

ページ:

1

2

関連記事

  1. 天王洲地区が東京で初のプロジェクションマッピング活用地区に指定

  2. 人気の器具一体型外照式LED「アドビュー」シリーズに、出幅99㎜のコンパクトサイズを追加。屋内、間接…

  3. デジタルサイネージで注目集まる「空中ディスプレイ」を世界初の非接触型POSレジとして開発、セブン-イ…

  4. 違法看板を取り締まる「第27回捨て看板等の共同除却キャンペーン」を実施。違反物の約9割が不動産という…

  5. ポップ調の積層印刷が可能となる独自のUVサービスを開始。バーニッシュインクの活用で透明感のある厚盛り…

  6. 全国のOOH情報を網羅したポータルサイトが誕生、ジェイアール東日本企画

  7. デジタルサイネージを活用したNFT販売の実証実験を実施、丹青社と三井不動産

  8. 道頓堀のグリコ看板にドナルド登場

  9. 「日経メッセ 街づくり・店づくり総合展」が3月12日に開催。今年もリアルとオンラインのハイブリット開…

人気記事 PICK UP!
PAGE TOP