【フォトレポート】SIGN EXPO 2024

西日本最大級の広告資機材展「第39回広告資機材見本市 SIGN EXPO 2024」が、6月12日~14日の3日間、大阪・住之江の大阪南港ATCホールで開催された。主催は、近畿屋外広告美術組合連合会。来場者数は、合計で1万1,929人を数え、前回と比べて微増となった。今回のテーマは「繋がる未来へ… アップデート」で、48社の業界関連企業が出展し、サインに関連するあらゆる商材と情報を提供した。

さらに会期中には、ウインドウフィルムの基礎知識を紹介したり、ドローンによる看板点検について学べたりする多彩なセミナーも同時開催。それらドローンやメンテナンス機器の操作体験ができる実演コーナーを設けたほか、特別企画として、日広青連主催の「カスとり選手権」、日本カーラッピング協会主催の「第3回全日本ペイントプロテクションフィルム選手権2024」も会場内で実施された。

チャンネル文字

研創

リン酸や鉄錆など、多彩な塗装バリエーションを通して、表現力・提案力の高さを訴求。併せて、空間デザインに溶け込む立体型ピクトサイン「ピクシーサイン」の新ラインアップとして、内照式LEDを仕込んだタイプも参考出品した


オガワ

3Dプリンターによって、バラや鉄格子状など複雑な形状を表現できるステンレス製のルームナンバーサイン「ステンレス3Dサイン」を展示。薄さ4㎜でも発光できるネオン風のLEDチューブと合わせてアピールした


ダイカン

主力製品のひとつである樹脂文字サイン「ルミレター」シリーズを中心に出品。通常時はメタルサインのような見た目でありながら、スイッチを入れると内照式サインに早変わりする「メタライズプラス」の加工を施した製品や、厚さ1㎜を実現する超薄型タイプ、エイジング加工によってまるで腐食しているような文字など、樹脂製だからこそできる多彩なラインアップを紹介した


technical

ステンレス製箱文字やネオン風内照式サインといった一般的なチャンネル文字製品はもとより、表面が山型になったり、台形になっていたりと、高級感を演出する特殊な形状をPR。全て手作業で製作している同社ならではの技術力を示した


パックス・トーア

ステンレス製と比較して低コストかつ軽量を特徴とする亜鉛箱文字の強みを改めて訴求。1.8×1.8mの大型サインを設置し、2万5,000件以上を誇る自社の納品実績と、豊富な製作スキルをアピールした


高昇

主力チャンネル文字製品のほか、5面表示が特徴の「キュービックビジョン」など、多彩なサイズ・形状のデジタルサイネージを出品。チャンネル文字製品とともに、飲食店や小売店の屋内装飾需要に向けて訴求した


吉日

厚さ400㎜のアルファベットをかたどった巨大モニュメントをはじめ、さまざまな形状を表現できるステンレス製の大型チャンネル文字を低価格帯で提案。主に施設のエントランスやイベントでの需要を伸ばしつつあるという

インクジェットプリンター

ミマキエンジニアリング

段ボールやアクリルをはじめとする数多くの素材を最速1,000㎜/秒の速さで切削できるカッティングプロッター「CFX-2513」と、長辺3mのメディアや2.5D印刷に対応するフラットベッドUV機「JFX600-2513」の組み合わせによって、あらゆる大型サインへの対応力を示した

フラッグシップモデルとして、プリント&カット対応のUV機「UCJV330-160」や、エコソルベント機「JV330-160」の実機デモも展開。加えて、貼り職人によるデジタルプリント壁紙の施工実演セミナーも行った


エプソン販売

A4サイズの卓上ガーメント機「SC-F1050」と、同サイズのコンパクトUV機「SC-V1050」を展示した。両製品は小型で余計なスペースを取らない上、イニシャルコストを大きく抑えられ、オーダーメードのグッズ製作に最適。今までこれらのビジネスに興味がありつつも導入を見送っていた来場者に向けて、積極的に訴求した

加えて、低溶剤機「SC-S80650L」、水性レジン機「SC-R5050L」の実演デモをそれぞれ実施。サイン・印刷業界に向けたさまざまなソリューションを提案した


ローランド ディー.ジー.

7月に発売を予定する最新モデルの溶剤機「TrueVIS XP-640」を披露した。8色モデルではCMYKに加え、レッド/グリーン/オレンジ/ライトブラックの4色を用意し、より鮮やかかつ広い色域を実現している

プリント&カット対応のUV機「TrueVIS LG-640」も展示。本体価格が50万円引きになる「UV Roll to Rollシェア急拡大!大感謝キャンペーン」を訴求した


セルカム

白インクを搭載した日本HPの第4世代ラテックス機「HP Latex 630W」、1,650㎜幅対応のコールドラミネーター「ColdLam1650 JP」、高機能サンプルカッター「ZUND G3 L-2500」を展示し、サイン製作に必要なワークフローをトータルで提案。万全のサポート体制をアピールした

カールしにくいという特徴を持つアルミ複合板の代替メディア「ポールサインフィルム」や、印刷用のヨガマット「プリントヨガ」など、変わり種の業界関連メディアも多数そろえた


日本製図器工業

マルチカッティングマシン「Kongsberg C series」の実機を展示し、100%リサイクル可能なエコ紙材「Re-board」のカットを実演

卓上POPやディスプレイを製造する様子を披露したほか、デジタル印刷に適した紙資材「KROMA」や、フロアディスプレイに最適な「DISPA」、屋外対候性に優れた「Natural」など多彩なエコ資材を紹介した


アシダコーポレーション

屋外耐候性を約5年アップさせる特殊なUVクリアインクを搭載したスーパーワイドUV機「EFI Pro 32r+」を紹介。インクの擦過性を大きく高めつつも、出力時の見た目が全く変わらないことを重点的にアピールした


イメージマジック

最速24㎡/時のDTFプリンター「Trans Jet DTTS-602シリーズ」を紹介。Tシャツや皮製品、ナイロンなどに出力したサンプル品を多数出品し、布系メディアの付加価値提案を行った

メディア・製作

デザインラボ

グロス・マットのほか、ホログラム仕様や蓄光タイプなど300種類以上の豊富な色・種類を用意するTeckWrapの「クラフト用シート」をPR。カーラッピングや看板用途だけでなく、推し活用のうちわをはじめとしたハンドクラフトにも使える点をアピールした


ニチエ

今年4月に発売したマグネットシート「MG-ES0.5」と、ホログラム調の装飾フィルム「NIJ-HML」を出品した。前者は磁石による簡易着脱ができる点、後者は優れた柔軟性による3次曲面への施工性をPRした

さらに、6月に取り扱いを開始したファブリックサインシステム「LUMINOUS LIGHT BOX」も合わせて披露


原町サイン

等身大パネルやファブリックサインなど、集客に役立つ製品を実物展示。特に、マグネットタイプで壁かけ設置もでき、場所を選ばずに自由な色彩でイルミネーション演出を行えるライトパネル「Squares」を一押し商品に挙げた


ハラマチサイン東京

主力業務のIJPサービスによる出力見本をはじめ、アクリルグッズやコースター、ポストカードなどの各種サンプルを展示。隣接するグループ会社の原町サインブースと合わせて、自社のサービス内容を改めて紹介した


第一工房OSAKA

自社で製作したピンボール台の什器をメーンにブースを構成。来場者に遊びを提供して、結果に伴ってプレゼントを配布するイベントを実施し、楽しんでもらうとともに、技術力と企画力の高さを強調した

LED関連

ファーストシステム

光源とアルミ複合板を独自の機能性フィルムで封止し、看板厚30~60㎜の薄型対応を可能にするとともに、防水・防塵、配線処理不要も達成したLED製品「SUKURUTO」を訴求

今春にリリースした、拡散配光によって構造物の影や壁面へのドット映りを和らげるバックライトチャンネル文字専用のLEDモジュール「TERRA」「TERRA mini」もPRした


協和電工

配光角360度を達成し、全方向への均一照射を可能とする「DELライト36」をメーンに展示。従来のラインアップである色温度6,500K/2,700Kのほか、今秋にリリース予定の4,000K/5,000Kタイプも披露した


エーピー・ジャパン

最大連結150個を実現するなど、従来製品と比べてより機能性を高めたLEDモジュール「100V-AP12L-HP2」を出品。北欧のコケを加工したインテリア商材「TERRA MOSS」も提案した


プロフリー

太陽光発電によって、電源のない場所でも24時間点灯できるソーラー蓄電式LED照明「サンビーム」をPRした。従来は外照式サインの用途で訴求していたものの、今回は新たに内照式サインの点灯に挑戦。文字やLEDモジュールも含めたトータルサポートを提案した


会場の様子

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