ミマキエンジニアリングは10月21日、フラットベッドUVインクジェットプリンター「UJF-7151 plusII e」を発表した。販売開始は2025年11月を予定し、ワールドワイドで年間約300台の販売を見込む。
同機は、デスクトップ型の従来機で高く評価されたクラストップレベルの印刷精度と生産性を継承しながら、インク厚盛性能と高低差対応力を大幅に強化。従来の厚みのある素材に対する印刷性能に加え、インク積層による立体的なテクスチャ表現や、曲面・凹凸など多様な形状への追従性を向上した。
これにより、グッズ印刷分野では、立体的なテクスチャプリントで、カスタマイズ商品の付加価値とブランド表現力を向上。工業印刷分野では、段差・曲面部材への安定したプリントで、製造効率化と新市場開拓を支援するとしている。
主な特徴としては、強靭な筐体構造と高精度な位置制御により、最高水準の印刷精度を実現。文字盤や操作パネルなど工業印刷用途で活躍の場を広げていく。また、最高1,800dpiの高解像度と、標準4色に加えライトシアン、ライトマゼンタの使用により、肌色や風景などの繊細な色調を自然で滑らかに再現する。

最大5㎜のインク積層によるテクスチャ表現
さらに、従来機を大幅に超える最大5㎜のインク積層により、エンボス感や立体的なテクスチャ表現が可能となり、グッズ制作や加飾デザインにおける表現の幅を大きく広げる。吐出性能も向上し、インク吐出部から最大10㎜離れた基材の面にもインクが届き、曲面や段差のある成形品、工業部品などへのプリントにも対応するという。
プリントスピードは、CMYKの実用モードで毎時19枚(710×510㎜)の出力が可能。プライマーの塗布速度は従来機比で約3.7倍に向上している。
なお、新しいソフトウェア統合管理ツール「Mimakiアプリケーションアシスタント(MA2)」を同時公開。MA2では、ユーザーが保有するミマキプリンターに対応する各種ソフトウェアを一覧で表示し、常に最適な状態で管理することが可能。これにより、製品アップデートや機能拡張をシームレスに活用できることから、ミマキソフトウェアの利便性を最大限に発揮するという。