エプソン販売は5月31日、大判プリンターの稼働状況を見える化するクラウドサービス「Epson Cloud Solution PORT」の新しい機能として、他拠点印刷の効率化や色合わせの課題解決をサポートする新サービスの提供を開始した。
「Epson Cloud Solution PORT」は、スマートフォンやタブレットといったモバイル端末を含めたマルチデバイスに対応し、遠隔地から大判プリンターの稼働状況、エラーの通知などを確認できるクラウドサービスだ。
今回、新たにユーザーの印刷ジョブを管理する「ワークフローソリューション」と、色合わせの業務を効率化する「カラーマネジメントソリューション」を月額プランサービスで提供開始。同社では「ニューノーマル時代において働く場所にとらわれず、お客様の生産性向上、分散印刷を実現し、新しい働き方をサポートする」としている。
稼働状況の見える化にとどまらず、印刷ジョブの管理まで実現した「ワークフローソリューション」では、具体的に次の3つの新機能を提供していく。
- 「工程管理機能」:
クラウドから印刷ジョブの進捗管理や印刷指示を行え、リアルタイムな進捗確認と複数プリンターへの一元的な印刷指示が可能 - 「スポットカラーマッチング機能」:
測色器「SD-10」を活用したスポットカラーマッチングにより、簡単な色合わせが実現 - 「リピート印刷機能」:
完了済みの印刷ジョブがクラウドに保管されるため、効率よくリピート印刷できる
効率的な色合わせを可能とする「カラーマネジメントソリューション」では、Epson Cloud Solution PORTとソフトウエアRIP「Epson Edge Print/Epson Edge Print PRO」、測色器「SD-10」を連携。抽出した測色値をアプリ内に取り込み、それを活用することで、経時的な色味変化の補正や、機体間の色差を埋めて分散印刷を実現する「ベリファイ・キャリブレーション機能」を新しく提供していく。さらに、現在有償の役務サービスとして提供している「メディアプロファイル作成」がユーザー自身で可能となる。
ワークフローソリューションの料金プランは、次の通り(プラン名:月額税込料金/最大アップロード可能ファイル数、最大クラウド保存ファイル数の順)。
- ベーシックプラン : 990円/200ファイル、500ファイル
- スタンダードプラン: 9,900円/3,000ファイル、5,000ファイル
- プレミアムプラン :17,500円/6,000ファイル、10,000ファイル
カラーマネジメントソリューションのプラン名は、「Epson Edge Color」で月額税込料金が29,800円となっている。
なお、同社では今後1年間の目標契約数として、約60社を掲げている。
>>>Epson Cloud Solution PORTの詳細はこちら
画像出展:エプソン販売