ナガイは7月4日、壁紙用インクジェットメディア「インプリミフリース」を発売した。
インプリミフリースは、FSC認証済みのパルプを主成分としたフリース(不織布)を基材に採用している。同社によると、フリース素材で国内初の不燃材料認定を取得した壁紙用インクジェットメディアになるという。これにより、商業施設、病院、ホテル、レストラン、一般住宅などさまざまな空間を演出できる。
同社では製品開発の背景について、サインディスプレイ業界で環境型素材への需要が高まるなか、塩ビ代替のインクジェットメディアは存在しているものの、不燃認定などの取得が難しく、内装制限対象の建物には使用できないため、その普及はあまり進んでいない。そこで、これまで自社で培ってきたフリース壁紙のノウハウを活かし、壁紙用インクジェットメディアを新たに開発。特許出願中の独自技術で不燃材料認定を取得し、今回の発売に漕ぎ着けたとしている。
新製品の特徴として、まずフリースは伸縮による絵柄のずれが発生しにくい素材で、高い寸法性安定性を誇る。 ビニールクロスのように施工後にジョイントが空いてくる心配もない。次に、高精細で美しい空間演出が可能な優れた印刷再現性を挙げる。また、自然素材ならではの優しい風合いで、上質な空間を表現できるとしている。対応インクは、ラテックス系・ソルベント系。
■ 製品概要は次の通り。
- サイズ:幅950mm×50m巻、厚さ33μm
- 設計価格:93,500円/巻(税別)
- シックハウス対策材料認定:MFN-3734 F☆☆☆☆
- 不燃材料認定:NM-5450
- 特許出願中:特願2022-003986
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