藤田産業は10月15日、看板のベース材を不要とするノアルクスの新商品として「ノアルクスW」を発売。今冬には塗装の変更により、塗装膜の75%削減を達成し、プラスチック削減に大きく寄与した「ソレイタE」も発売する見込みだ。
「ノアルクスW」の最大の進化ポイントは、黒色だった芯材を白色に変え、小口まで全て真っ白に統一した点だ。薄さ0.5㎜以下、かつ白色でありながら、独自開発の多重構造によって優れた隠ぺい性を併せ持つ。さらに、ロールから広げた際の内輪差で起こる表面材の剥離など、類似製品で見受けられるトラブルも、この多重構造が抑制している。従来品からの特徴であった、軽くしなやかで丸めて配送可能な点もしっかりと継承。その使用後は、マテリアルリサイクルにまで対応可能としている。
今冬には、環境配慮型をテーマに開発したアルミ樹脂複合板・ソレイタシリーズに、新しく「ソレイタE」を追加ラインアップする予定。通常はグレーの裏面を白色塗装にすることで、表裏両面の使用を達成したのが大きなポイントだ。塗料にはポリエステルではなく、アクリル系樹脂塗装を採用し、従来品の耐候性や厚みを維持したまま、塗装膜の75%削減を実現。プラスチックの削減に大きく寄与するばかりでなく、両面白ながら今まで以上のローコスト化にも成功している。