【参加者への独自取材】7回目を迎えた看板の業務全般を学べるサインスクール、サインの森

サイン関連企業による全国ネットワークを展開するサインの森は、看板に関わる業務全般を座学・実技で学べる「第7回 サインスクール」を5月21日〜25日に開催した。

講師はユーネクサスの大澤恵司、エフシーバンクの鈴木智久、エモーショナル・スペース・デザインの渡辺太郎、島津環境グラフィックスの島津勝弘、タムの伊藝博、ケー・エス・ピーの佐野浩司、泉建築設計事務所の菊池光男、日本ペイントの桑原正人、プレゼンジャパンの梶田香織、三菱ケミカルの國本健司、リンテックサインシステムの松井一成の各氏が務めた。

各種講義には、サインの森が発行する業界基礎教本「看板業の基礎知識」を使用した。同書は、社会人におけるビジネスマナーから、看板製作に関わる素材やLED照明はもちろん、営業トークや施工技術までをカバーした一冊となっている。

本サイトでは後日、今回のスクールの受講者と、その受講者を送り出した会社の経営者に、スクール参加後の「変化」を独自に取材した。

受講者側からは、日の出工芸の志摩亮太氏に、スクールに参加して「何か変わったか?」率直な感想を聞いた。「講師の方々の多様な知識・経験を聞いたり、実際の施工技術を体験したり、サインスクールを通じて、この業界の仕事は本当に楽しいと感じることが出来ました。そして、自身の仕事を好きになることが、専門家になるための第一歩であると学びました。今回の研修の中で興味を持った部分から1つずつ課題をクリアし、美しい空間創造のお手伝いをする専門家になりたいです」

スクールに参加した日の出工芸・志摩氏

一方、志摩氏をスクールに送り出した三輪昌博社長には、スクール参加後に「業務姿勢に変わりはあるか?」聞いてみた。「全国の多くの同業者、特に同年代との交流を通じ、高いモチベーションを持って会社に戻ってきました。サイン全般に関わる知識をスクール形式で学べたことで、サインの根源的な目的から深く理解できたのが良かったようです。サイン業として後進の育成を、このように多岐にわたり丁寧に教育するところは他にありません。これぞサイン業の『虎の穴』です。主催者、講師の皆さまの情熱に感謝します」

サインスクールの校長を長年務める大澤氏には、全日程を修了したスクールの参加者に対してメッセージを寄せてもらった。

「羽ばたけ卒業生達よ。5日間のスクールを通じて笑顔になり、最終日には目が輝いて見えた。学ぶことへのきっかけを知り、仕事への目標ができたのではないだろうか。だから今、そして未来が面白い。看板はこれからどうなると問う声も聞こえるが、どうなるかを待つのでなく、どうしたいかを示さなければならない。何事にもしっかりと見解を提示できる基礎知識を持ち、誠意ある態度を示す。そんな君たちの姿を想像している」
.

【講義内容一覧】

21日
・看板業とは何か:業界用語、資格、看板概要について
・安全管理:怪我をしないための備えとは(ビデオと危険予知訓練)
・セールス:自己紹介、セールス研修、基礎・実践編
・ビジネスマナー:社会人としてのマナーを身につけよう
・ビジネスマナー:お客様、社内間のコミュニケーションを作る
・営業トーク:ステージを上げる話し方とは

22日
・看板の法律:屋外広告物法と景観法(ルールとガイドライン)
・電気:身近にある電気と一緒(家庭と現場の電気について)
・施工概論:仕事の流れと段取りの大切さ
・施工:看板の製造工程
・営業手法1:目標をこころに決める、想いを伝える
・営業手法2:役割ごとの強みを生かして、全員営業
・積算法:製作や工事の費用を予測する、部材と手間を算出
・製作:照明の種類と効果

23日
・製作:看板文字の種類と効果
・伝えるデザイン:デザインは机仕事ではない、現場を100回見る
・伝えるデザイン:サインデザインっておもしろい
・仕事の効率化:整理整頓から始まる仕事場の環境づくり
・資格:業務で必要とされる資格
・製作:LED照明について
・見積:積算から見積もり作成

24日
・製作:出力基礎知識
・製作:データ処理取扱
・施工:シート貼実技(前編)
・施工:シート貼実技(後編)
・製作:塗料、塗装の基礎
・製作:樹脂材料、加工の基礎を学ぶ

25日
・図面と製作:平面を立体化(形に)する
・安全装備:フルハーネス型安全帯器具体験
・テスト

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