都市交通インフラと屋外広告ソリューションを組み合わせた事業を展開するヴィスタコミュニケーションズは2月3日、25年以上にわたりサイネージ製品を販売してきたダイナスキャン・テクノロジー・ジャパンと連携し、同社で運営している広告付きのタクシーシェルターに自立型のデジタルサイネージを導入すると発表した。
タクシーシェルターとは、タクシー乗り場に併設された屋根付きの屋外媒体。ベンチと屋根を有しているため、まちのひとつのランドマークになっているのはもちろん、身体障がいを持つ人や高齢者、観光客にもやさしいスポットとなっている。
もちろん屋外媒体としての広告効果も抜群。近年は公道を行き交う車や歩行者に対しても高い視認性を誇る広告として、都内を中心に需要が伸びているそうだ。ヴィスタコミュニケーションズでは、かねてより東京都内主要スポットで大型ポスターとデジタルサイネージによる屋外広告事業を展開してきた。
今回、都内のタクシースポット約30カ所に設置されたダイナスキャンのデジタル媒体「DK752DH5」は、既に欧・米・豪の主要都市で大量展開されており、屋外広告としての実績も多数重ねている製品。歩道側は4Kの超高輝度LCDディスプレイ、車道側はW1,185×H1,750㎜サイズの内照明式ポスターと、デジタルとアナログのハイブリッドタイプになっているのが特徴だ。東京都の道路交通安全規則では、車道側かつ水平に面した場所において、動画表示のできるデジタルディスプレイの使用は禁止となっているなか、それにも準拠した理想的な媒体となっている。
さらに、その大半がJR山手線の内側に位置し、JR・私鉄・地下鉄の公共交通機関との結節点に多く採用されているのもポイント。不特定多数はもとより、特定少数への高頻度接触を可能にする広告媒体となっているという。
そして広告用途はもとより、最新のニュース、交通案内、天気といった地域の情報を発信。タクシー、利用者、情報をつなげるスマートシティのインフラとしても役立てていく。