富士ゼロックスは7月25日、電子看板の画面と音声を同期して施設情報などを配信でき、読みやすさや配色などユニバーサルデザイン対応の災害時用コンテンツも含む、多言語表示対応のクラウド型デジタルサイネージサービス「SkyDesk Media Message(スカイデスク メディア メッセージ」の販売をスタートした。
同サービスは、商業施設や公共施設などの施設情報案内で電子看板の画面と館内放送などの音声を同期し、多言語で配信できるというもの。別々に配信していた画面と音声を同期させることで、視覚と聴覚の双方から情報を提供。これに加え、災害時用のコンテンツはユニバーサルデザインに対応し、外国人をはじめ多様な人々に直感的で分かりやすく情報を伝える。
平常時用のフロア案内やイベント情報などのコンテンツは、顧客の要望に合わせて作成。災害時用は、地震や火事の発生から収束までのシーンに沿った約20種類のコンテンツを音声とともに用意。言語は日英の2言語と日英・簡体中・韓の4言語から選べる。日英の文字は読みやすさに配慮した「みんなの文字」、配色ではカラーユニバーサルデザイン(CUD認証取得)を採用している。
情報の配信や更新は、クラウド型CMSによって複数のデジタルサイネージ端末へ一斉に行え、統合監視クラウドで稼働状況を24時間365日監視し、障害を迅速に察知・通知する。画面は、CMSによる計画的なスケジュール表示に加え、タブレット操作による「割込表示」で切り替えることも可能。災害時には、あらかじめ用意した20種類の想定シーンから、該当シーンの災害シーンをタブレットで選択して「割込表示」すると、すぐ画面が切り替わり、音声も自動再生される。
SkyDesk Media Messageの初期費用は、初期設定費用が10万円、災害時コンテンツ2言語が46万2000円、災害時コンテンツ4言語が58万8000円。1台あたりの月額費用は、1〜10ライセンスが3500円、11〜30ライセンスが3000円、31〜50ライセンスが2500円、51ライセンス以上が2000円、CMS利用料が容量無制限で6000円。別途、デジタルサイネージの表示装置、STB、タブレットPC、インターネット環境が必要になる。
画像出典:富士ゼロックス