国内最大級の印刷メディアビジネス総合イベント「page2020」が5日から7日までの3日間、東京・池袋のサンシャインシティコンベンションセンターで開催された。主催は日本印刷技術協会。開催規模は出展166社・573小間で、来場者数は3日間で6万7,210人を数え、ともに前年と比べて微増となった。
今回のテーマは「デジタル×紙×マーケティング for Business」。印刷分野はもちろん、マーケティングやデジタル分野も含めた多種多様な企業が集まったほか、カンファレンスとセミナー合わせて31セッションを実施した。
本サイトでは、サイン・ディスプレイ業界関連の出展社について、写真レポートを掲載していく。
ミマキエンジニアリング
周囲の明るさで全く異なるデザインに切り替わる電飾サイン「リライトプリント」や、カメラのフラッシュによって隠された絵柄が浮かび上がる「フラッシュプリント」をPR。スマホの写真機能と連動させるなど、SNS向けの体験型プロモーションを訴求した。
このほか、参考出品となった「UCJV300-75/107」では、厚さ20μmのメディアにダイレクトで印刷する出力デモを実施。LED-UV硬化型のフラットベッドIJP「UJF-7151Plus」と、カッティングプロッタ「CFL-605RT」、レーザー加工機「Speedy36」を組み合わせた多種多様なサンプルも紹介した。
リコージャパン
「MEET NEW VALUE~新たな価値との出会い~」をコンセプトに、販促関連や印刷業界へ向けたブースを展開。
デジタルサイネージや香りサイネージ、タッチサイネージにより、既存の紙に動き・音の要素をつくり出す「Ric Cafe」をはじめ、ARアプリ、360度カメラといった最新機器を使って新たなコンテンツのあり方を探る「イベント広場」など、多彩な角度から紙に付加価値を与えるコミュニケーションツールを紹介した。
プリンター関連としては、「RICOH Pro C9210」を分解し、マシンの内部を紹介。構造をより分かりやすくレクチャーした。また、「RICOH Pro C7200s」と、シートカットや筋入れ・ミシン加工までをワンストップで提供するホリゾングループの加工機「SMSL-100」を連結し、出力と後加工を自動化するマシンを関東で初出品するなど、印刷会社のニーズに沿った製品群をPRした。
エプソン販売
昨年9月に発売したフォト・プルーフ用水性IJP「SC-P9550」と、今年1月にリリースしたエコソルベントインク搭載の大判IJP「SC-S80650L」の2機種をメーンにブース展開。
「SC-P9550」は、新ノズルによって従来機と比べて約2.3倍にまで向上した生産性とともに、バイオレットとライトグレーの2色を同時搭載した11色のインクセットによる滑らかな色域をアピールした。
同様に「SC-S80650L」は、新しく採用されたインクパックを訴求。容量が格段に向上し、長時間印刷時の交換の手間を省いたり、丸めて捨てられるため、使用後の保管スペースが9割削減されるなど、ユーザー目線に立った使いやすさを意識した提案を行った。