凸版印刷は5日、AR技術とデジタルサイネージを組み合わせ、芸能人やキャラクターとリアリティのある撮影体験ができるサービス「WithShot」を開始。イベント会場や商業施設に向けて提供をスタートした。
「WithShot」は、まるで自分の周りに芸能人やキャラクターがいるかのように感じられる映像によって、臨場感のある撮影が体験できるサイネージ。人物やキャラクターは自由に登録・選択できるので、利用者の好きな組み合わせで撮影ができる。音声登録機能も搭載し、登場キャラクターに「一緒に写真を撮ろう!」や「はいポーズ!」などのセリフを発声させるのも可能。また、体験中にBGMをつける機能もあるので、アーティストの新曲発表をはじめ、ゲームやアニメコンテンツのイベントでも活用できる。
このほか、撮影後に画面上に表示されるQRコードをスマホで読み取ると、体験した写真や動画を保存できるのも特徴。写真や動画をSNSなどで拡散し、話題性を促す製品としても期待が持たれている。既に3月より一部のソフトバンクショップへ試験的に設置。同社のAR撮影体験コーナーのいちコンテンツとして採用されている。
コロナ禍によって、大規模イベントの中止や、スポーツ観戦の自粛が相次ぐなか、感染対策を考慮した新たな体験やコミュニケーションの手法を模索するため、この「WithShot」の開発が進められたのだという。
凸版印刷は、スポーツやファンイベントなど幅広い分野へ販売展開を進め、2025年までに10億円の売り上げを目指すとしている。