【レポート】木曾福島地区に江戸情緒を取り戻したい。木彫看板で紡ぐ地元デザイナーの心意気

長野県木曽郡木曽町福島地区で3月31日、県内を中心に活動するデザイナーの山下勝彦さんによる木彫看板の設置が完了。商店街の合計100店舗に木彫看板を設置した。

同地区は、江戸時代に中山道の宿場町として栄えたものの、1927年に発生した昭和の大火により焼失してしまいすっかり当時の情緒を失ってしまった。

アートが施される前のシャッター街

一部火災を免れた地域もあったようだが以前の古い建物はほぼ姿を消し、次第に人通りも少なくなりシャッターを閉じてしまう店が増えていったという。

そんな寂しくなってしまった地元の景観に活気を取り戻そうと2015年にあるプロジェクトが発足する。

デザイナー・山下勝彦さん

「このまちを看板の力で彩り、活気づけたいと思ったんです」。そんな思いから立ち上がったのは地元を中心にデザイナーとして活動する山下勝彦さんだ。2015年に遂行された第1弾は地元の商店街50店舗に江戸情緒あふれるシャッターアートを描くというものだった。

施されたシャッターアートの一部事例

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