町田市は6月9日、桜美林大学の学生たちがデザインした「ポイ捨て防止 路面シート」を南町田グランベリーパーク周辺に設置。当日は、地元紙をはじめとした報道関係者が集まり、市の担当者や学生たちに話を聞くなどにぎわいを見せた。
これまで設置場所付近には、植え込みなどに小さな注意書きを添えていたものの、あまり目立たずポイ捨ての防止につながらなかった。そこで町田市は今回、よりアイキャッチ効果に期待できる路面シートを新しく採用。地元の桜美林大学 芸術文化学群 田中敬一研究室にデザインを依頼し、学生たちの考案したデザインのなかから3種類を選定した。路面シートの掲出枚数は約20枚で、アルミ基材の床面メディアに溶剤IJPで出力した。製作は第一標識。
デザインが採用された実石亜依さん(アイキャッチ画像の中央)は、「市からキャラクターを使ってほしいというリクエストを受け、近隣にリス園があるのでリスをモチーフにしようと考えました。歩行者がどちらから見ても分かりやすく、世代や文化を越えて幅広い人に伝わるデザインを意識してつくり込んでいます」と語った。
町田市では、今後も学生たちと協力し、ポイ捨てごみの削減に向けて活動を続けていく予定だ。市の担当者は、「条例に伴う美化推進重点区域や道路等喫煙禁止区域以外で路面シートを設置するのは初めての試み。今後は、地域の町内会や自治会に聞き取りしながらごみの減少を検証し、市内全域に路面シートの掲出を進めていく」としている。