エプソン販売とリンテックサインシステム(LSS)は7月5日、サインディスプレイ業界に向けたセミナー「エプソン プリンテリアフェア2022」を東京・赤坂のエプソンクリエイティブスクエア赤坂で開催した。午前と午後の2部制で密を避け、感染対策に配慮したリアルイベントとなった。
セミナープログラムの第1部「デジタルプリントインテリアの現状」では、LSSの小島一仁社長が登壇した。冒頭、海外に見るインテリアの動向と最新デジタルプリントインテリアのトレンドを紹介。デジタルプリント壁紙はSDGsに適したビジネスであり、今後ますます厳しくなる防火認定やF☆☆☆☆基準を満たしている点も、製品購入をする際の重要なポイントだと強調した。続いて、事業企画マーケティング部の村岡崇明氏は、デジタルプリント壁紙「プリンテリアSO1/SO3」について解説したほか、今後発売予定の古紙としてリサイクル可能な全離解可能粘着紙「グロスZカイ PR4 8K」と、再生PET樹脂を使用したUVインク用ウインドウ装飾メディア「MGV-5515 REC/55R5 REC」を発表した。
第2部「自然をインストールする」では、ファッションデザイナーでアートディレクターの鷺森アグリ氏が講演。ショールームに掲出中の巨大なアートウォールに代表される、これまでにエプソンとコラボしてきた作品の制作経緯について語った。
アップサイクルに注力する同氏は、ワンシーズンで廃棄されてしまうショーウィンドウのマテリアルを、衣類として再利用する活動を展開中だ。長い時間とコストをかけて生み出した自身の作品が、短期間で廃棄されるのを憂いて活動を始めたという。