プリント&カットに対応した低溶剤機の新モデルが登場。多彩なアプリケーション製作への対応力が大きく向上 ローランド ディー.ジー.

ローランド ディー.ジー.は3月27日、サイン業界向けの大判プリンター「TrueVIS」シリーズのハイエンドモデルとして、低溶剤インク対応の1.6m幅プリント&カット機「XG-640」をリリースした。

「XG-640」は、新開発のプリントヘッドをスタガ配列し、より微細なインク滴を高密度に吐出できるようになったのがポイント。加えて、従来機から性能をアップさせた高速データ制御技術により、8色塩ビの標準モードで15.2㎡/時、4色塩ビの標準モードで22.5㎡/時の生産性を実現した。

もちろん、TrueVISシリーズ最大の特長である「鮮やかさ」と「自然さ」は据え置き。また、より美しくリアルな表現力を生み出す独自の印刷設定「True Rich Color」には、標準の「True Rich Color Standard」を基準に、「よりビビッド」「より深みのある色」「よりソフトな色」などを選択できる新しいカラーバリエーションを用意。使用するシーンに合わせた最適なグラフィックを、スピーディに描き出せるようになった。

また、カット機能を搭載し、ステッカーやシール・ラベル、アパレル装飾など、一層多彩なアプリケーション製作への対応も可能に。クライアントの細かい要望にマッチした柔軟な対応力と、強い競争力をサイン製作会社にもたらすマシンとなっている。

インクは、化学物質のガンマブチロラクトンを含まないGBLフリー対応の「TR3インク」を採用。色数はCMYKに加え、Lc、Lm、オレンジ、グリーン、ホワイトを用意する。ホワイトインクもブラッシュアップを重ね、従来機と比べて印刷濃度は約1.3倍、印刷速度は約3倍にまで向上したという。

このほか、視認性が高い7インチのカラー液晶タッチパネル、自動メディアセットアップ機能、セルフメンテナンス機能なども標準搭載。さらに、正確な巻き取りを実現する「メディア巻き取り装置」やインクの乾燥を促進する「拡張ドライヤー&ブロアー」、処理能力の大幅向上を果たしたRIPソフトウエア「VersaWorks 7」も付属する。プリンターの稼働状況を可視化できるソフトウエア「Roland DG Connect」にも対応可能だ。

販売価格は298万円(税別)。目標台数は、年間100台を見込んでいる。

関連記事

  1. 「三菱UFJ銀行」に行名変更。各支店の突き出し看板は約半数が衣装変更されずに撤去

  2. 2月22日にオンラインセミナー「page2022から読み解く印刷業の未来」を開催、JAGAT

  3. オンラインセミナーに正体不明のミマキマンが登場! ウインドウ装飾のいろはを解説、ミマキ

  4. 東京メトロで流れる動画を同時配信できる広告サービス開始、メトロアドエージェンシー

  5. CHANEL 屋外広告キャンペーンを実施 真っ赤なボトルが渋谷・銀座を埋め尽くす

  6. SIGN EXPO 2018が6月13〜15日に大阪南港ATCホールで開催

  7. 大阪・梅田に100㎡を超える大型3Dビジョンが誕生。2023年1月中旬から裸眼3Dコンテンツを配信開…

  8. 2022年7月版「世界の広告費成長率予測」を発表。2年連続の成長見込みでコロナ禍以前を超える予想、電…

  9. アジア初導入となるUVIJP Durst P5をオープンハウスで公開、NSK

人気記事 PICK UP!