東京メトロの広告媒体を取り扱うメトロアドエージェンシーは9月28日、駅大型ボード「メトロプラチナボード」について広告効果の調査結果を発表した。
調査の対象となったメトロプラチナボードは、サイズが縦横ともに2m以上の大型で、銀座や表参道など東京メトロ主要15駅に1カ月間掲出できる媒体。2022年6月に掲出、7月に調査を実施した事例「都内企業が運営する美術展Aの認知拡大・集客」での広告効果を公開した。
調査方法としては、メトロプラチナボード設置駅の利用者500人に、美術展Aの広告を見たかどうかを確認。「見た」「見たような気がする」の回答割合を広告到達率として集計した。
これによると、注目すべきは掲出駅の利用頻度別・利用駅数別での広告到達率だそうだ。週5日以上利用者では65.9%、6駅以上利用者では88.3%と、頻度が高まるほど、駅数も多いほどスコアが高くなった。同社では「1カ月間、15駅に掲出できるメトロプラチナボードならではの高いリーチ獲得力が見て取れ、広告掲出によって美術展Aの認知獲得に寄与できたと推測可能だ」としている。
また、もう1つの効果として行動喚起を挙げている。広告到達者(n=227)が広告接触後に取った行動を確認すると、上位に挙がった行動は「検索」「Webサイトへの訪問」。次点で「美術展Aへの訪問」が挙がり、20.3%だった。広告掲出が集客にも貢献したと分かる。
さらに、いずれかの行動を取った割合を「行動喚起率」として集計すると、広告到達者全体では63.9%になる。そして、掲出駅の利用頻度別・利用駅数別での行動喚起率は、週5日以上利用者では80.0%、6駅以上利用者では86.8%と、ともに8割越えの顕著な結果となった。アクティブな移動者に対し、広告を繰り返し接触させることは、行動喚起につながるとも言える。
結果、美術展Aの広告効果調査からは、メトロプラチナボードへの掲出によって、「メトロエリア広域へのリーチ獲得効果」「集客への貢献、行動喚起」といった効果が期待できるとしている。同社では「これに加え、1カ月間の長期掲出・15駅20面の多面展開・縦横2m以上の大型板面という魅力が揃った『メトロプラチナボード』の活用をぜひ検討してほしい」とまとめた。