業務用IJPを製造・販売するローランド ディー.ジー.は4月11日、さまざまな立体物に対してダイレクト出力が行える製品群をラインアップした新ブランド「VersaOBJECT(バーサオブジェクト)」を立ち上げたと発表。併せて、同ブランドの新製品となるフラットベッド式の大判UV-LED硬化型IJP「COシリーズ」の計6モデルのリリースを開始した。なお、日本国内での受注開始は、5月を予定している。
新ブランド「VersaOBJECT」は、パッド印刷やスクリーン印刷などを手軽に行える多彩なソリューションを提供。同ブランドのマシンを活用すれば、これまでは専門的な技術・ノウハウを必要としていた立体物への高精度な出力が、より誰でも簡単にできるようになるそうだ。
さらに、今回発表する「COシリーズ」6モデルは、紫外線照射で硬化するUVインクを搭載しているので、各種プラスチックや革、木材、布などの材料に対して直接印刷可能。これらUV機ならではの機能性はもとより、64インチ幅と30インチ幅タイプのほか、それぞれ固定テーブルタイプと可動ベルトタイプを用意している。
その上、64インチ幅タイプにおいては、固定テーブルを3つの異なるサイズから選択できるのもポイント。加えて可動ベルトタイプでは、より長さのある形状であっても印刷できる上、天然皮革や合成皮革、フェルト、ゴムマットといった厚みのあるロールメディアにも対応する。
最大で高さ200㎜、重さ100㎏/㎡までの立体物にも対応できるため、工業製品をはじめ、パーツのカスタマイズ、インテリア装飾、看板やPOPディスプレイ、パッケージなどメディアを選ばずに出力可能。緩やかな曲面や凹凸のある面の印刷も含め、よりさまざまなユーザーの要望に合った機能性を実現する。