さまざまな分野のIoT事業を手がけるACCESSは4月13日、建設業界の働き方改革を推進するクラウド型デジタルサイネージ「建設SIGNESS」が、新たに「施工体系図のデジタルサイネージ表示」機能に対応したと発表した。IT機器を利用する大規模建設現場を主な対象に、今後は随時提供を進めていくという。
「建設SIGNESS」は、ディスプレイ端末さえあれば、誰でも簡単に導入できるクラウド型のデジタルサイネージサービス。コンテンツの制作から配信、ユーザー管理など、全ての機能をWeb上のブラウザから利用できるため、高度なITスキルや専門知識がなくても、簡単に利用できる。もちろん、遠方からの急な表示切り替えや細かい配信時間のコントロールも容易だ。建設関連のクラウドサービスを多数展開しているMCデータプラスが運営するWebプラットフォーム「グリーンサイト」内で提供され、多くの作業者を助ける業務管理ソフトとして、長年にわたりさまざまな建設現場で重宝されている。
さらに同社では、外出先や現場で書類の確認・共有・編集作業ができる「スマートデバイス」機能や、インターネットを通した映像によって離れた場所からさまざまな情報にアクセスできる「クラウドカメラ」など、建築業界向けの多彩なオプションサービスを追加できる「J-Vision」も用意。これらの組み合わせにより、建設現場のニーズに特化したデジタルサイネージサービスを実現している。
今回新たに追加された「施工体系図のデジタルサイネージ表示」はその名の通り、下請け業者を含めた現場での作業者の役割分担を、一目で理解できるようにまとめた図。これにより、大規模な現場工事であっても作業者の混乱を招かず、各々が迅速に作業へ当たれるようになるそうだ。
同サービスの提供を後押ししたのは、国土交通省が2022年1月に発表した「施工体系図掲示でICT機器利用規定明確化」。大規模な施工現場において、施工体系図の掲示を義務化するという新たな施策に対応するために、両社はこれらの機能追加を進めてきたのだという。
今後も両社は、引き続き「建設SIGNESS」のさらなるサービス拡充を模索。ICTによる建設業界の働き方改革を推進・支援していく構えだ。