コロナ禍におけるサイン業界向けの新提案をYouTubeLIVEで訴求、ミマキ

ミマキエンジニアリングは6月1日、動画配信サイトyoutubeを活用したオンライン展示会「Mimaki Live in JAPAN for Sign Graphics」を初開催。約500人の視聴者が参加し、自由に質問できるチャットスペースも含め、にぎわいを見せた。
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第1回目となる今回のテーマは、「~ニューノーマルに向けたサイン業界~」。新型コロナウイルス収束後のサイン業界に焦点を当て、「どのように変わっていくのか?」「再発進のために、今なにをすべきか?」を主軸に、各業界の専門家が全6講演を行った。

開会となる15時からは、サイン・ディスプレイの専門誌を手がける総合報道の代表取締役社長、上杉幸生氏がスピーチ。同社取材によって得られた業界内の新型コロナ関連ニュースや、4月中旬の新宿、浅草などの状況を発表した。

上杉氏は、「私たちの行った電話踏査によると、ほとんどの業界関係者は売り上げを落としたと回答した。今後は厚生労働省の発表した『新しい生活様式』に適応し、変わっていくニーズに柔軟に対応していく必要がある」と頷いた。

総合報道が発刊する新聞では、サイン業界各社の手がけた独自の取り組みを紹介

続いて、資材販社の桜井は、Web上で顧客データや仕事の進捗リストを整理できる業務管理ソフトを訴求。今後増加の見込まれるリモートワークに着目し、デジタルで書類を管理する重要性を説きながら、同社製品の優位性をアピールした。

担当者の石井優樹氏は、「アナログの管理では煩雑化しがちな地図データなども、同ソフトの活用によってExcelに紐づけて管理できるようになる。今後さらに積極的な営業を仕掛けていくためにも、業務管理ソフトは必要不可欠だ」と力を込めた。

メーン商材となったのは、これまでに1,500台以上の売り上げ実績を持つ管理ソフト「STAFile Professional(スタファイル プロフェッショナル)」。従来のExcelデータや画像、地図情報とリンクさせて一括管理できるという。同社は過去に導入した企業のユーザーレポートも交えて紹介した。

桜井が訴求する業務管理ソフトの一場面

16時20分から講演したのは、フィルムメーカーのリンテックサインシステム。代表取締役社長・小島一仁氏と、SIG営業部係長の清水唯史氏は、今回のコロナ禍によって大幅に需要が増加した、フロアマーキングやデジタルプリント壁紙、ウインドウフィルムについて、今後の可能性を示した。

スーパーマーケットやオフィスなどで採用の進むデジタルプリント壁紙の事例を紹介

特に注力していたのは、同社新製品となるデジタルプリント壁紙「PRFT-2E」。のり付きタイプで壁紙の上からでも貼れる易施工性や、のり残りしないため現場復帰を容易にする再剥離粘着、同社製品「パロアシリーズ」との組み合わせ提案など、さまざまな特徴をPRした。

同様にウインドウフィルムやフロアマーキングの製品についても、事例を交えながら多角的に紹介。「ソーシャルディスタンスの需要増加に合わせて、提案を行っていきたい」と、清水氏は話す。

フロアマーキング用商材「フロアデコ」は、ソーシャルディスタンスのニーズに合致する

以降は、ミマキエンジニアリングのスタッフが計3つの講演を実施。1番手となる横関暁登氏は、H 1,800×W1,450×D1,110㎜の大型出力を可能とする3Dプリンター「3DGD-1800」をメーンにスピーチ。実機や成果物のサンプルを用いて、従来のアナログ広告と組み合わせた、具体的な活用方法をレクチャーした。

新型コロナによって広告費の削減が心配されている昨今、これまで以上に、通行人の目を引き付け、メッセージ性を強めた広告の価値は上がるだろうと、横関氏。「メディアに出力した画像と3D造形を組み合わせ、一部が画面から飛び出したような演出は、高い訴求効果を期待できると思う」

アナログ広告と、3Dプリンターを組み合わせれば、さまざまな広告演出が可能となる

同社2番手となった浅井克文氏は、ステッカーのニーズ拡大に着目。コロナ禍に対応した新たな時代で求められるステッカーとは何か、短・長期両方の視点から予測した活用方法について話した。

「今後はソーシャルディスタンスの考えは当たり前となり、『足元』がひとつのトレンドになると感じている」と浅井氏。具体的には、人同士の距離を保つフロアサイン上や、飛散防止パネルに広告が掲出される可能性について言及し、需要へ柔軟に対応できるように準備を進めたいと話した。

合わせて、外食の減少、テイクアウトの増加に伴う、使い捨て弁当箱の重要性についても力説。「無機質な弁当箱だと印象に残らないが、そこにキャラクターのシールを貼るだけで、リピート率の向上も見込める」。多角的に、新たなビジネスの可能性を模索した。

ステッカーが持つビジネスの可能性について、短・長期両方の視点で紹介

同社3番手の大宮聡明氏は、長野営業所本社の滋野ショールームから配信。当初予定されていた「簡単!効果絶大!短期間版」というテーマから急遽変更して、同ショールームに展示している成果物を余すところなく紹介した。また、3Dプリンターの実演も実施。現地の担当者と連携して、具体的な使い方についてレクチャーが行われた。

実際の店舗を想定して装飾された滋野ショールームの1フロア

ミマキエンジニアリングは、4日、中国を対象とした「Mimaki Live in CHINA」を配信。10日には、今回のオンライン展示会の内容をさらに深堀りした「第1回 Mimaki Live Advanced in JAPAN」を開催する。桜井、リンテックサインシステムの2社も、引き続き参加する予定だ。

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