看板の既成概念にとらわれない新たな可能性を模索する展示会、超看板

超看板 SIGNS&BEYOND Vol.2が、1月10日〜19日の10日間にわたり、東京・代々木のシェアスペース・村世界で3年ぶりに開催された。入場は無料で、連日会場は一般客で賑わった。

この超看板は、建築家、デザイナー、アーティストなど、異なる分野のコラボレーターと協働。看板の既成概念に捉われず、そのあり方や可能性について、広義的かつ多角的に考察し、探究するプロジェクトという。会場では、新しいサイン製作物のプロトタイプを目指した作品が多く展示されたほか、トークセッションも行われた。主宰は大阪府堺市のサイン製作会社、看太郎の廣田碧氏で、出展作品のコラボレーターはテクニカルディレクターの岩田拓朗氏、建築家の加藤正基氏、ネオンベンダーの山本祐一氏。

展示作品の大要は次のとおり。電球・FL・LEDを組み込み、ボタンを押すと流れる邦楽に応じて、看板が強烈な光を放つ「新宿」。ガラス、アルゴンガス+水銀、スチール、シリコンで構成した「ウェルカムサイン いらっしゃいませ」。岡持ちの側面に電飾を仕込むなど、看板としての機能を持たせた「Frame」シリーズ。木に屋外用塗料でペイントした「阿部みやげ店のポップアップ用看板」。真鍮と木を組み合わせた「木の棒サイン」のほか、計29作品を展示した。

 主宰の廣田氏は開催趣旨について、次のようにコメントする。「看板は、いろいろな作り手の思いが込められる依り代であり、技術的にもさまざまな可能性のある面白い媒体だ」。 そのほとんどは、商業的な目的で設置されながらも、時の経過によりランドマークに変化するなど、新しい役割を担うこともある。超看板は、グラフィティなども含めて広義に看板を捉え、公共空間での役割や機能、そして可能性について考察し、新たな看板製作にチャレンジする試みだと熱く語る。

「手描きをはじめ、衰退が進む看板を取り巻く技術を無理に遺すのではなく、新たな可能性を見出したい。クリエーターとのコラボレーションにより、違った用途や転用を生み出し、これからの看板のあり方を模索していければ、クリエイターに限らず、一般の方にも看板について考えるきっかけになると思う」と言葉を結んだ。

関連記事

  1. まちなかのフラッグをアップサイクルした製品を提供するブランド「Ligaretta」の販売会を東京・丸…

  2. 電通のキャラクター「パパパン」を使ったコンテンツ動画が全国76カ所のデジタル媒体で一斉配信、LIVE…

  3. 地域と宿泊客をつなぐマップ型デジタルサイネージが熱海の大手ホテルに導入、インセクト・マイクロエージェ…

  4. 大阪・梅田に100㎡を超える大型3Dビジョンが誕生。2023年1月中旬から裸眼3Dコンテンツを配信開…

  5. スポーツくじ「100円BIG」と「進撃の巨人」がコラボ。作品内のシーンを使ったシュールな会話劇で宝く…

  6. デジタルサイネージの画面を衝撃から守る液晶保護パネルが発売。公共施設などに向けて訴求 サンワサプライ…

  7. 大谷選手が記録した約164kmのストレートを疑似体験。W45.6mの横長LEDビジョンを駆使した広告…

  8. 展覧会風の交通広告

  9. 「デジタルサイネージアワード2022」の受賞作品を発表。グランプリはJR新宿駅東口前の「3D猫」に、…

人気記事 PICK UP!
PAGE TOP