ダイキン工業は11日、大阪・梅田の屋外巨大LED看板「大ぴちょんくん」(写真上)と新大阪駅前の屋外LED看板を使い、「大阪府新型コロナ警戒信号」を示すライトアップを開始した。同地のランドマークとなっている大きな「ぴちょんくん」が、コロナウイルスへの警戒レベルを知らせてくれるという。
「大ぴちょんくん」とは、同社のイメージキャラクター「ぴちょんくん」をあしらった大型LED看板。大阪・梅田と新大阪駅前の2カ所に設置され、地域の象徴として、長く近隣住民から親しまれてきた。通常時は、温度や湿度、周辺の天気、花粉情報など空気に関する最新データを配信。そのほか、気候に応じてぴちょんくんの色が変化し、見る人を飽きさせない演出を施している。
今回新たに取り入れた配信情報は、新型コロナウイルス対策として大阪府が独自の基準に基づいて設定した、「大阪モデル」の達成度数。「大阪モデル」とは、外出自粛要請の解除、休業している店舗の営業再開などを判断するための数値指標だ。①感染経路不明の人数10人未満(直近1週間の平均)、②PCR検査の陽性率7%未満(直近1週間の平均)、③重症者の病床使用率60%未満、の全ての条件を7日連続で満たせば、自粛を段階的に解除していくという。同府のホームページでは11日から、この指標の達成状況を毎日更新。また通天閣や万博記念公園の太陽の塔といった象徴的なスポットでも、警戒信号に合わせたライトアップを行っている。
同社は、この取り組みに賛同し、大阪最大のオフィス街・繁華街である梅田と、大阪の玄関口である新大阪駅前に設置している2つの「ぴちょんくん」の色を、3段階の警戒信号に合わせてライトアップ。警戒を示す「赤」、注意喚起の「黄色」、基準をクリアしている「緑」の3色でコロナ警戒信号を府民に知らせている。
ライトアップの時間は、日没から同日の24:00まで。同社は「大阪モデルの達成状況を“見える化”し、より多くの府民に現状を把握してもらいたい。それが新型コロナウイルス感染症の収束に向けた一助になれば嬉しい」と話している。このほか、新型コロナウイルスの流行によって自宅で過ごす人が増えるなか、最適な喚起方法や生活に奴立つ情報を配信しているWebコンテンツ「上手な換気の方法」もWeb上で公開している。