マーケティングやエンターテインメントなどの領域において、さまざまなソリューションを提供するAnyMind Groupは9日、国内の空港を対象に、デジタルOOHを展開していく広告事業の開始を発表。第1弾のプロジェクトとして、利用客向けの広告媒体「HANEDA ダイナミックアドビジョン」を羽田空港に設置し、10月より広告配信を開始する。
同ビジョンは、サイネージモニター上部に設置したカメラによって、空港内に滞在する利用者の広告視認情報を分析できるのが特徴。サイネージに表示された広告(静止画、動画)を視認した割合、見た人がどんな属性なのかを、独自技術で解析できるのだという。その結果は広告主にフィードバックされ、興味関心の度合いやユーザーリーチの把握、広告クリエイティブごとの効果の可視化などに活用できる。
今後、AnyMindは、空港関連企業の全日空商事と共同で同プロジェクトを推進。全国各地の空港をつなぎ、独自のネットワークを構築する予定だという。観光地やホテル、空港に接続する交通機関、自治体に関するコンテンツのほか、空港利用者と親和性の高いサービスを提供する企業や団体など、幅広く広告枠を販売していく構えだ。ネットワークを生かし、出発便と到着便を連動させた取り組みも模索しているそうだ。