日本HP主催による大規模オンラインイベント「HP大判プリンターサミットオンライン 2020」の終了報告会が8日に開催された。約1カ月半にわたって実施したイベントについて、振り返りと意見交換会が行われた。
このイベントは、世界の大判出力ビジネスのトレンドや事例、協賛企業の最新ソリューションなどをオンライン上で紹介。開催期間は8月7日から9月30日までで、サインメーカーを中心に41社がバーチャルブースを出展し、47を超えるウェビナーやデモンストレーションが開催された。
ウェビナーやデモンストレーションは、事前登録者であれば、いつでも自由に視聴可能。登録者数は約3,500人に上り、参加後の任意アンケートも、1,000以上の回答が得られたという。
終了報告会では、賛同企業の紹介をはじめ、ウェビナーの振り返り、参加者アンケートの結果、次回開催に向けての抱負などを紹介した。
プリンティングシステムズ事業統括 Latexビジネス本部の霄洋明氏は「当初の予定以上に、多くの賛同企業から協力をもらえ、参加者からの評判もおおむね好感触だった。今後も継続的に続けていくにあたって、良い足掛かりになったと思う」と、手応えを語った。
一方で反省点として、コミュニケーションが一方通行になりがちだった点を指摘。「たとえ、ウェビナー内容に興味を持ってもらえる人が多くても、その後のビジネスにつなげていくのは、リアルイベントと比べてまだ難しい。今後は双方向に対話できるようなシステムの導入も考えていきたい」と、課題を述べた。
参加者に実施されたアンケートでは、71.2%がウェビナーについて「興味深い」と回答。それ以外にも、「資料が欲しい」の回答も25.2%と高い数字を示した。このほか、自由回答欄では、「もっと長い時間にしてほしい」「思考のヒントをたくさんもらえた」「Latexプリンターの導入をもう一度検討してみたい」など、多くの意見が寄せられたという。
今回公開されたウェビナーの動画は、イベント終了後もサイト上でオンデマンド視聴が可能。期限が設けられている動画についても、延長公開を模索している。
今後の開催について、さらに協賛企業を集めていきたいと霄氏。リアルイベントとは違う魅力を創出していけるように、引き続き注力していきたいと言葉を締めた。