デジタルマーケティングのコンサルティングを手がけるルグランは3日、千葉県船橋市の商業施設、三井ショッピングパーク ららぽーと内で、周辺の天気と連動しながらおすすめの施設内テナントやアイテムを紹介する「気象連動型デジタルサイネージ」の運用を開始した。
これは、同社が以前よりノウハウを蓄積してきた気象データの分析システム「TNQL(テンキュール)」を、商業施設内の情報に特化させて配信するサービス。施設内のデジタルサイネージに実装するのは、今回が初めてのケースとなる。
「TNQL」は、気象データを分析し、天気や気温の変化に合わせてユーザーの好みに合ったコーディネートを提案するサービス。さらに、これらの技術を応用したWebコンテンツも開発している。気候情報に適したおすすめ商品やコンテンツを自動で検出し、紹介するシステム「TNQL API」は、アパレル企業や女性メディア、航空会社などのWebサイト、アプリで採用され、さまざまな分野で導入実績を積み上げている。
その日の天気によって、大きな影響を受ける消費者動向。特に、たくさんの人が訪れる商業施設では、影響は顕著だ。同社では、施設内に設置されるデジタルサイネージに着目し、「TNQL API」を活用できないか模索。今回のららぽーとへの導入に至ったという。
今後は、ショッピングモールや百貨店、コンビニエンスストアはもとより、美容室、金融機関など、より多彩な施設へ導入を進めていきたいと同社。デジタルサイネージの利用率向上に努めていくのだという。
三井ショッピングパーク ららぽーとにおけるサイネージの掲出期間は、10月3日(土)〜30日(金)。