塩ビ原反製造大手の信越化学工業は1月28日、塩化ビニル樹脂の国内向け販売価格を改定すると発表。1kgあたり10円以上の値上げを2021年3月1日納入分から実施する。
同社によると、原油価格とナフサ価格の値上がりに伴い、塩ビの原料であるエチレン価格も騰勢を強めているという。加えて、設備メンテナンス費用や物流コストの上昇も生まれているため、2018年10月以来の2年5カ月振りに塩ビの販売価格を引き上げることとなった。
今後は他社の追従も予想され、サイン業界の主要資材である塩ビ粘着が値上げされる可能性は否定できない。