前年比132.3%と屋外広告市場に景気回復の兆し。2021年10月の広告業売上高速報を発表、経産省

経済産業省は9日、毎月公開している「特定サービス産業動態統計調査」の10月分速報を発表した。これによると、2021年10月分の広告業売上高は、約4,707億円に上っていると明らかになった。前年同月比で見ると111%のプラスに当たり、2021年3月から8カ月連続での前年超えをマークした。2021年9月分は前年比120.7%の約5,180億円に達し、3月以来となる5,000億円を超える結果を残している。これらの数値は、2019年と比べてもほぼ横ばいと、コロナ禍によって一時停滞していた広告市場が、少しずつ回復傾向にあると分かる。

特に、屋外広告に目を向けると、10月分は前年比132.3%の約40億円で、9月分は前年比127.2%の約50億円を記録。5月以降は、ほぼ軒並み前年比を上回る数値となっており、特に8月からはコロナ禍以前の水準にまで戻りつつある【図1】。要因としてはさまざまあるものの、JR新宿駅東口前に新設された「3D猫」をはじめとするLEDビジョンの稼働増や、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会による特需、コロナ禍で停滞していたVI変更に伴うサイン工事の集中などが考えられる。業界としては、今後のさらなる景気回復に期待が持てる結果となった。

図1:屋外広告の売上高前年比

ページ:

1

2

関連記事

  1. キヤノン Corolado 1640でショールームを特別装飾。ラグビーワールドカップに向けて

  2. LSS デジタルプリントによる内装装飾を一堂に会す「中野ショールーム」をオープン

  3. 地域の景観を守るのを目的とした官民一体の取り組み「屋外広告物適正化旬間」。全国各地で多彩な啓発活動を…

  4. 大阪市 京橋駅・駐輪場の屋外壁面に設置する広告事業主を募集

  5. S&Dショウ2018 概況 UVプリントによる新次代へ

  6. 産業用ドローンによる測量や点検がわかる実演会を関西地方で初開催、セキドとプロクルー

  7. 秋葉原の街並みやショップ、周辺看板などをWeb上で再現。オンラインで観光できる仕組みを構築、AKIB…

  8. DTF市場への参入を発表。インクの吐出不良と白インクの詰まりを解消するプリンターを4月から市場投入 …

  9. アルタビジョンの放映終了に伴い、新宿駅前に新ビル・新ビジョンが登場! 3D猫と連動したコンテンツを2…

人気記事 PICK UP!
PAGE TOP