JCWA会長の苅谷氏は「2年振りに独・ベルリンで2022年6月に開催された『WWM FINAL』へ、2019年日本チャンピオンのGマイスター川上選手が参加し、6位という成績を収めました。私もWWM FINALの前日に行われたWWM EUROPEに出場しましたが、この空白の2年間でEUのレベルは飛躍的に上がっていました。そして、競技の審査方法も旧来より様変わりをして、より洗礼されていました」と世界大会の現状を述べた上で、日本は隣国との往来が容易ではないため、とかくリアルな情報と見聞はドメスティックになりがちで、我々が世界のなかでどのようなレベルなのかが判断しにくい状況にあると続ける。
また、経営者の意識の大きな違いとして、日本では同じ仕事を早くやると工賃を安くしなければならない、という風潮がある。ところが、他国では同じ仕事ならばクオリティを落とさず、早く作業をして単位時間あたりの工賃を増すことは実力ありきで、それがその企業と個人の実力差となり、売上と収入を増やす原動力になっている点を強調。このように、時間あたりの生産性を増やす技量を待つ職人育成が、今後の日本で重要になると語り、次のように今大会の意義を述べた。「JCWAでは世界選手権で優勝できる選手、若手のラッピング職人の育成、業界の活性化を目指して本大会を開催しています。大会を通じて、世界に通用するワールドワイドなカーラッパーの登場を待っています」
なお、大会スポンサーは、ミマキエンジニアリング、スリーエムジャパン、デザインラボ、ニチエ、デコラティブシステム、中村商事、ジータスコーポレーション G-design事業部、Max Decal、ヤマックス、Wrap mania TOOL&EQUIPMENT、ライスター・テクノロジーズ、愛車堂 マック・オート・ガレーヂ、Laplus Designの13社となっている。
■ 8月25日に記事を追記しました